イタリア・ロンバルディア州のチーズと生ハムの旅日記 |
1月24(月)午前8時、ランジス市場では、輸出担当のカメルさんに、私達が注文したチーズを出せるかどうかの確認をしたら、すぐに個々のチーズについて一緒に見ながら教えてくれました。フランス人には珍しい?ほど、フットワークが軽いです。そして、笑顔満面です。私は、もうすっかりカメルさんが好きになりました。そうだよなぁー、人ってエネルギーに溢れている人に吸い寄せられるからなぁと思いました。だから、「いつもよく寝て、いい物を食べて、一日の生活の多くを占める労働中も矛盾の無い言動をしていれば、ストレスがたまらないし、その繰り返しなら毎日元気でエネルギーに満ちた生活ができるからね。」って思いました。今度来た時には、なにかお土産をあげたいなぁと思うそんな素晴らしい人でした。1.24(11:50) |
1月24(月)午前8時、早起きをしてバスと徒歩でランジス市場に行きました。今日はバターについて違いを聞きました。発酵バターと呼ばれている生乳を使ったものと殺菌乳を使ったものがあり、また塩分濃度も違うそうです。どちらが良いのではなくて、何に使うかを選ぶと両者をうまく使い分けできると教えてもらいました。1.24(11:40) |
1月23(日)午前10時、今日は日曜日でボローニャからパリへの移動日なので、久しぶりにゆっくりとできました。時間があったので、大学の博物館に行きました。名前は、MUSEO DI PALAZZO POGGI です。一人3ユーロでした。ここには、いろいろなものが展示されていましたが、中でも女性の子宮の胎児の成長の様子が、粘土や蝋で作られた模型がたくさんあり、他には無い優れた内容でした。どの模型もとても正確で本物みたいです。学術的にも価値のあるものだと私は思いました。約2時間もの間、私達を最後まで英語で案内してくれたのは、外国語学科の学生、 FRANCESCA さんでした。入り口で切符を買っている様子を見ていたのか、私達に声を掛けてくれて、自ら案内役を引き受けてくれました。とても笑顔が可愛いエネルギーに溢れた女性でした。いつか日本に来たら、チーズマーケットに遊びに来てね。といってメールを交換して分かれました。彼女のお陰で展示内容がとてもよく分かりました。1.24(13:30) |
1月22(土)午後4時、ボローニャのチェントロにある洋裁屋(MERCERIA)さんにAPPLICAZIONI(ADESIVI)を買いに行きました。今日のお宿、MY ONE HOTEL から近い洋裁屋さん(Giori Merceria)に行くと、ここにはワッペンは無いと言われ、代わりのこのお店(Al Foderame)を紹介してくれました。ここには欲しかったものがたくさんありました。ボタンや生地、毛糸なども豊富で多くのお客さんは女性です。私が買ったのは、イタリアの国旗、「ITALY」ではなくて、「ITALIA」と書いてある物、「PACE」などです。この店にたどり着くまでに、いろいろな人に話しかける必要がありましたが、いいイタリア語の勉強になりました。1.22(17:40) |
1月22(土)午前7時半、パルマの南 Medesano のホテルを出てから約120kmを走って、ボローニャの北西に位置にある Michele さんのパルミジャーノ・レッジャーノ工場を訪ねました。ここもオーガニックのパルミジャーノ・レッジャーノを作っています。一日に50個を生産しています。18ヶ月、24ヶ月、30ヶ月の3つの熟成期間の違うものを販売していました。前日の朝に Michele さんのサイトから連絡をして、その午後3時頃に再びSkypeを使って、電話を掛けて私達の状況を話したところ、快く会う約束をしてくれました。そして、すぐ後にメールでもう一度明日の会う約束について、返事をくれました。こういうことはなかなか出来る人は多くありません。だからこそ、こういう人には会ってみたいと私は思うのです。なるほどしっかりとした若者でした。 Michele さんからは、30ヶ月熟成のパルミジャーノ・レッジャーノを輸入したいと思いました。1.22(21:40) |
1月21(金)昼頃、フランチェスコと一緒にパルマの生ハムの工場を見に行きました。ロベルトさんが昼ごはんを食べないで待っていてくれました。この工場では、日本やアメリカにも輸出できるほど、衛生管理の諸条件が揃っています。今まで何年も生ハムなどの食肉加工製品の輸入を調べて来ましたが、いざ輸入となると厚生労働省が認める書類が揃わなくて、実現できなかった工場がいくつもあったので、見学する時は、心が躍りました。そして、生産現場を見るのは初めてのことでした。生の肉が最後の熟成庫にたどり着くと、見違えるほど変わっていることが良く分かりました。自宅用に一本まんま冷蔵庫にキープしたいなぁと思いました。1.22(7:00) |
1月21(金)午前、クラテッロを作っているAURORA社で、打ち合わせをしているとアンドレアのお父さん(72歳)が現れました。とっても肌が綺麗です。色白でつるつるです。そして、幸せそうな顔をしています。うーん、ずっとこの会社を引っ張ってきたのに、とても穏やかな顔をしています。そして、長生きしそうな雰囲気に溢れています。どうしたら、こんなにも穏やかな顔をしていられるんだろう?とあれこれと考えました。そして、私もこういうじーさんに成れる様に、考えて生きて行こうと思います。1.21(17:00) |
1月21(金)午前9時、昨年まで輸入していたパルマの生ハムのクラテッロを作っている工場を訪ねました。4年前にパルマのCIBUS(食品見本市)で出会ったのが、右にいるフランチェスコです。かれの人柄に引かれて、初めてクレテッロを輸入しましたが、現在は札幌への国際線を使った輸入が無理なので、成田経由で3月にでも輸入を再開しようと、相談に来たのでした。また、実際に生ハムを作っている様子も見てみたいと思っていました。工場は30人以下の規模で家族経営の会社でした。クラテッロの他にサラミやパンチェッタ、コッパなどを作っています。1.21(16:50) |
1月20(木)午前10時頃、ようやく二つに切ったカードを持ち上げて、パルミジャーノ・レッジャーノの型枠に入れます。大人二人でないと出来ないほどの重さです。今日からいろいろな作業工程を行いながら、約2年後にようやくおいしいパルミジャーノ・レッジャーノが完成するのです。私達は、これからここに牛乳を供給しているオーガニックの農場を訪ねました。場所はここから約3kmほどにあります。雪が降ってきました。1.21(6:20) |
1月20(木)午前8時過ぎ、ピエロさんのパルミジャーノ・レッジャーノの小さな工場を再び訪ねました。パルミジャーノ・レッジャーノを作る様子を見たかったからです。銅釜が4つしかない Caseificio(チーズ工場)で、もう40年ほどもここでチーズを作っている職人さんが、ここのパルミジャーノ・レッジャーノの品質を支えています。上の写真は、銅釜の底で固まって沈んでいるカード(若いチーズ)を長い柄杓を使いてこの原理で引き上げている様子です。右の様に大きなカードが現れました。これでやく120kgほどあって、パルミジャーノ・レッジャーノ2個分です。1.21(6:00) |
1月19(水)午前10時過ぎ、道に迷いながらもようやく目的のパルミジャーノ・レッジャーノの小さな工場に着きました。天気は相変わらず濃霧で視界不良です。そんな中、予約無しの突撃訪問にも拘らず、ピエロさんは中に入れてくれました。初めはうちは小さい生産者だから日本に輸出は出来ないと断られたのですが、私達も小さな会社でそんなにたくさん買えないと言うと、中に入れてくれました。事務所でこれからについて、話した後で熟成庫に案内してもらいました。どれもピカピカのパルミジャーノ・レッジャーノで、形が良いです。縦の厚みがあって、横長にだらーんとしていません。中の空気もいい香りがします。チーズマーケットで今輸入しているモデナのリーノさんのと同じ高い品質であることがすぐに分かりました。オーガニックで牛を飼っているのも同じです。1.20(6:00) |
1月18(火)午後4時過ぎ、Salsomaggiore Terme にある小さな生産者を訪ねました。いろいろと話した結果、日本への輸出は、出来ないとの答えでしたが、とても親切にして頂きました。店は開けているけど、主にやっているのは、卸売りの仕事の様で、忙しそうにパルミジャーノ・レッジャーノを小さくカットしては、すぐに真空包装をかけていました。娘のグロリアーナさんは、目を見て話していると吸い込まれそうなほど美しい人でした。輸入を希望しているならと、4社ほどの名前を書いて教えてくれました。ここは、はちみつやポルチーニもやっているようなので、また別の機会に訪問してみようと思いました。ここでパルミジャーノ・レッジャーノのデザインがされたエコバックを買いました。とても素敵です。どうぞ、お楽しみに。1.19(14:40) |