これが白トリュフの一大産地、イタリア・トスカーナ・サンミニアート村 |
2003年の11月、イタリア・トスカーナ州のサンミニアート村の「トリュフ祭り」に行ってき
ました。
快晴のこの日、ヨーロッパ各地の食に関心のある大勢の大人がバスツアーやマイカーなどで次々
会場に到着します。トリュフ以外にもいろいろな地域の農産物やサラミやチーズなどを生産者自
身で売るメルカートのようなのテントもあちこちに出ていました。お客さんは試食をしながら皆
買う気満々のようすで、町全体に活気があふれていました。
左の写真の向こうに見える塔が、丘にそびえるサンミニアート村シンボルです。そして中と右のある写真は、この塔のある丘の上から写したものです。もう夕暮れ近くで、いくつかのお家の煙突から晩ご飯支度の煙がたなびいていました。(標高はそれほど高くなく、100メートル未満だと思います。) |
馬の背のような細長い丘の平らなところに町が伸びています。一本の道路の両側にこのように家が続いています。この写真の手前側の道を進むと先ほどの塔のある公園に続きます。 |
丘の上の公園(塔の隣)では、いくつかの白テントが立っていました。中に入ろうとするやいなやトリュフのいい香りがしてきました。それぞれのテーブルでは、生の白トリュフや瓶詰になったトリュフなどが所狭しと並んでいました。(黒トリュフとは違い、香りがとても強く魅力的です。)もちろん天秤ばかりもあります。大きさや色を見たり、香りを確かめたりと、皆真剣に品定めをしています。イタリア語に交じってドイツ語やフランス語、オランダ語などが飛びかいます。でも子供は一人もいません。そこはまさにもう、「グルメな大人の社交場」でした。あちらこちらの売り場では、普段あまり見かけない高額の100ユーロ札や200ユーロ札とトリュフの受け渡しが見られます。 それを何枚も渡している人も・・・。すごーい。抜けた歯のような小さな白トリュフでも、千円ぐらいしました。現地に出向き本物を見る事はとても大切だと感じました。うーん、私もいつか「このテーブルにあるの全部下さい。」と買ってみたいなぁー。 |
(「XXXII MOSTRA MERCATO NATIONALE DEL TARTUFO BIANCO DI SANMINIATO 2003」 NOV 2003 ) |
さて、白トリュフの魅力といえば何といってもその香り。そのためには玉子焼きに入れたり、パスタにスライサーで散らすのがいいようです。私もちょっぴり頂きました。うーん、トリュフの魅力に出会えて、本当に良かったと思います。でも若い頃から知っていたら、もっと良かったなぁーと思います。(でも買えなかっただろうなー。)このお祭りからヨーロッパの人たちのトリュフにかける情熱を感じました。私も食べる事や食全体に対する興味がさらに沸いてきました。自然の恵みそのものののトリュフ。ああ、本当にいい一日でした。11月にイタリアへ行かれるのでしたら、お勧めの村です。ヨーロッパの田舎は、どこも豊かで個性的で美しく素晴らしいです。 |
(おまけ)これがトリュフ犬です。とても機敏な動きで元気でした。土にトリュフのダミーを埋めて探す訓練をしているようで、いたるところに穴が掘られていました。「もっと遊んでよ。」といっているような眼差しに去り難い思いでした。 |
生のトリュフはまだですが、白トリュフオイルとトリュフのペーストなどをここサンミニアート村から、そしてその中でもよりよい生産者を選んで、”本物中の本物”を輸入したいと思います。 追記; ついに輸入しました。(10月4日) その高品質に価格の良さが、札幌市内のレストランさん達にも好評でした。) |
これが白トリュフの一大産地、イタリア・トスカーナ・サンミニアート村 |