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ワインの知識は第一にぶどう品種を知る事。それを学ぶ方法とは


赤ワインのボトルjpg

同じぶどう品種の3本の白ワイン
(ドイツ・モーゼル地方)



ご家庭でワインを楽しまれる時には、通常ワインを1本だけ開けられると思います。
でももし、あなたがワインのことをこれからもっと知りたいと思うようでしたら、
別々の日に1本ずつ開けないで、いつでも同時に3本の新しいワインを開けるよう
にされることをお勧めします。比較して飲む事がワインの違いや共通点を知る事に
つながるからなのです。「えー、もったいない」と思われるかもしれませんが、全
くそんなことはありません。ちょっとした工夫をすればそれらを何日かけて飲まれ
てもおいしく頂けるです。その方法も後ほどご案内します。


ワインの味を決める要因には、いろいろとあります。ぶどう品種や産地、収穫年、生産者、
・・・あげれば切りがありません。その中で一番大事なことは何といいましてもワインの
原料になるぶどう品種です。チーズも牛の種類でミルクが異なるので、味も変わってきます。
同様にワイン作りでは、ぶどうの品種が味を決める重要な要因です。ワインの勉強方法に
はいろいろとありますが、私はまず飲めなくっちゃ楽しくないので長続きできません。そ
れにまず飲んで、どうおいしいかを知りたいので、飲む経験が大事だと思います。かとい
って、酔っ払うばかりで何も考えないで飲んでいては、積み重ねも無いし・・。そこで、
飲んで楽しくぶどう品種の性質を舌で覚えるために必要な飲み方、
それが、この一度に3本のワインを開けることなのです。



(下図)どのワインラベルにも同じぶどう品種の 「Riesling」と表示されています。
ぶどう品種は、リースリング種 全てモーゼル地方のドイツワインjpgQbAがお勧め等級
では、具体的なお話です。まず、今までに自分が美味しいと感じたワインのぶどう品種か
ら始めるといいと思います。その品種をメモなどから思い出します。例えばそれがリース
リング種の白ワインだったとします。またその美味しかったワインの生産国を思い出しま
す。忘れたのでしたら、その品種(ここでは、リースリング種)の有名な生産国を店員さ
んに教えてもらうか、ネットで検索します。そしてそのワインを買いに行くのです。お買
い物も続けてネットでしてもいいと思います。

そして次に同じぶどう品種(リースリング種)で作られたワインをなるべく同じ国の同じ
地域で探します。価格も千円から2千円ぐらいでそろえます。(予算のある方はそれ以上
のワインをどうぞ。)これで準備はOKです。

次に、家で飲む日に同じような温度で置かれたワインを3本全て一度に開けます。そして
同じ大きさのグラスを3つ用意して、並べて色の違いや香りの違い、グラスの内側に流れ
るワインの様子から粘性などを見ます。そして順番に飲んで見ます。すると、この3本の
ワインで共通するところと違うところに気が付くようになります。その共通する事こそが、
そのぶどう品種の性質を表しているのです。また違うところは、別の要因から来ていると
考えられるので、それが一体何なのかを次回以降の宿題にしていくのです。前回の3本の
ワインの生産年は同じでしたら、別の要因が考えられます。もしも、ドイツワインのよう
に等級が違うのでしたら、次回は等級を揃えて、再び別の3本を買って全てを開けて飲み
ながら調べていくのです。こうした理由をつけては、何度となく要因を変えながら飲み学
ぶのです。するとある時、急に目の前がぱっと明るくなります。もうこれであなたもリー
スリング種がいろいろな要因により、味にどのくらいの幅が生まれてくるのかのアウトラ
インが身に付いたといえるでしょう。


注意して欲しいのは、「一度に開けたワインを一人でその日に全て飲みなさい」と言
っているのではありません。私の場合、一回に飲む各ワインの量は、グラスに1/4(50ml)
程度です。残したワインは前回のワインの話、2」のようにペットボトルに同じ条件で保存して、
翌日や日を改めて、同じ3本のワインを飲み比べて行くのです。

するといいコンディションで毎回3種類の味を数日間にわたって楽しむことも出来て、こ
れはワイン好きにはたまらない飲み方でもあるのです。こうしていつも飲み比べができる
と自分の嗜好の様子も分かってきます。半分ワインの勉強で半分は楽しみなので、結局自
分が一番好きだったワインが真っ先に減っていき、真っ先に無くなります。(口は本当に
正直なものです。)このいち早く無くなったワインこそ、あなたの一番好きなワインなのです。
そうして気に入ったワインのラベルをはがして保存したり、デジカメでラベルの写真を撮
ってパソコンに保存したり、その時の感想もメモに残します。この積み重ねで徐々にいろ
いろなぶどう品種のワインを試していくと、確実にそれぞれのぶどう品種の性質が見えて
くるのです。いいワインの勉強方法とは、毎回楽しく飲み比べてをし、それを系統だてて
比較するテーマを変えながら、比較飲みを継続していくことなのです。  (おしまい)


ワインの知識は第一にぶどう品種を知る事。それを学ぶ方法とは