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| もし、このＨＳマークがボトルやラベルに付いていれば、そのオリーブオイルがとてもおいしいことを示しています。一方、チーズではそのような高品質を示すマークはありません。また、フランスのチーズでＡＯＣマークの付いたものやイタリアのチーズでＤＯＰなどの表示はありますが、それはそのチーズが作られている原産地が明確であることを示すだけなので、「おいしいチーズ」とは限りません。 |
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| もしも「おいしいオリーブオイルだ。高品質のオリーブオイルだ。」と分かるマークがあれば、一般の消費者も購入の時にとても便利です。こうしてイタリアのオイルマイスターズ協会が音頭を取り発足されたのが、このＨＳ（ハイスタンダード）の推奨マークなのです。産地にだけこだわるのではなく、味にこだわり、「香りがよく栄養成分も豊富でバランスがよくおいしい。」・・
・そんなオリーブオイルには「ハイスタンダードの認定」を与えるのです。しかしおいしいを消費者に保証するわけですから、それだけその認定や運用は極めて厳格です。たとえば、前年にＨＳマークを取得したメーカーのオリーブオイルだからといっても、例外なく毎年必ず検査が行われます。天候の影響を受けやすい農産物なので、年によっては規格外となりＨＳ認定から外れることもあります。検査としては酸度の測定はもちろんのこと、栄養面などや成分分析によりカロリーやビタミン類なども全て一覧表にされます。そして最後に数人のベテランの検査官による官能検査により、色、味、香り、など様々な観点についても厳格にチェックされ、その全ての基準をクリアーしたおいしいオリーブオイルだけに与えられるのがＨＳ（ハイスタンダード）マークなのです。 |
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しかし、こうして認定されたマークも運用や取り扱いを厳密にしなければ、消費者の厚い信頼を裏切ることになります。例えば、取得する際に審査の厳格性と公平性がなければなりません。一例を挙げれば、この写真のＨＳマークの中のＨの文字の左にあるロット番号は、「ＡＧ３６０２０」ですが、これと同じ番号のマークは他に存在しないことを示しています。つまりこのメーカーのオリーブオイルであっても、実際にＨＳ認定の為に検査に出した同じ樽から詰められたオリーブオイルの本数分しかマークが発行されていないのです。ナンバリングのリストはＨＳ協会が管理しており、これでメーカーが水増しすることは出来ません。こうして、一般的によくうたわれているような単に○○コンテストで優勝したとか金賞をとったというような参加者の中から一位を選ぶ（必ず一位が出る方式）相対的評価ではなく、高基準ＨＳ規格という絶対的な評価（年により認定がゼロになる事も）をクリアーしたほんとうにおいしいオリーブオイルが、このＨＳ（ハイスタンダード）認定のオリーブオイルなのです。 |
