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おいしいオリーブオイルの食べ方と味わい方

お客様からのご質問で、「オリーブオイルってどうやって使うのですか」というのが一番
多いのですが、簡単です。パンにつけて味わうのがベストだと思います。では、・・・

 
上の3枚の写真のように、美味しいオリーブオイルはお皿にたらして、パンにたっぷりとつけて食べます。とてもおいしくワイン片手に、いいおつまみになります。(お皿に残ったオリーブオイルはパンで残らずふき取ります。)・・・今日もご馳走様でした。
もちろん、オリーブオイルは、そのまま食べることの他にもいろいろと使い道があります。生野菜にかけたり、やぎのチーズにつけたり、ホタテを焼いたうえにかけたり、焼きしいたけにかけたりと、調味料として抜群の風味をその食品に与えます。
 
私たちがどのオリーブオイルを輸入するか決める時にも、このように何種類ものオリーブオイルをパンにつけ、テイスティングします。とても緊張する瞬間です。このようにパンにつけて食べる事により、よく噛み風味の違いを確認する事が出来るのです。この時に同じフランスパンを使っているので、各オリーブオイルの性質の違いがよく分かるのです。店の奥には「お蔵入りした」(輸入しないと決められた)栓の開いたオリーブオイルのボトルが何十本とあります。輸入前には、チーズマーケットの候補になりうる10種類ほどのオリーブオイルを特別なルートを持つイタリア人から買い(或いは頂いて)試していくのです。
 
 
また、テイスティングにパンを使わないこともあります。上の2枚の写真は、5月のイタリアでのオリーブオイルの商談をする食品見本市の時のものです。どうですか? オリーブオイルもワイン同様にグラスに入れ、ふたがかぶせてありますね。ゲスト(バイヤー?)は、ふたを取り、グラスを顔に近づけて、香り、粘性、色、にごりなどを確かめます。このオリーブオイルは、とてもフレッシュな緑の草のような良い香りでした。この後、先ほどのようにオリーブオイルをパンにつけて食べました。ボーノ・ボーノでした。(MAY 2004 「CIBUS 2004」in Parma )
 
 
CIBUS について;チブスと読み、2年に一度開かれるイタリア全土の食品見本市です。 ワインやチーズはもちろん、オリーブオイルや生ハム、サラミ、はちみつ、バルサミコ酢とありとあらゆるおいしい食品が揃います。しかしどれも美味しいわけではありません。中には大手の食品メーカーがとても広いブースで出展しています。逆に、日本の農協のような団体や行政が支援して、その地元の小さいメーカーや農家の作る食品を展示する6畳程のブースもいくつかあり、じっくりと探せばいくつか見つかります。(その為には、イタリアへ行く前にネットなどでいろいろと調べ上げます。)もちろん、チーズマーケットが目指すオリーブオイルやチーズは、こうした小さな作り手のものが中心です。5日ある期間中に、何度もそのブースを訪問し、お話します。言葉を交わすと相手がどんな人間なのかがよく分かります。味も大事ですが、それ以上にそれを扱う人間が大事だと考えます。うそやごまかし、不誠実、約束の期日を守らないなどが見えれば、良いパートナーには成り得ませんし、長続きしません。いい方だと思えば、次に値段や支払い方法、梱包方法や検疫や税関に出す書類の打ち合わせなどに移り、帰国後メールなどで細部を詰めていき、実際の輸入と確実な支払いを行い、徐々に顔の見える作り手との信頼関係を作っていくのです。地元民だけが食べられる程の少量生産の安全な農産物が、私達の求める食品なのです。それ故、いくらよく売れるおいしいものでも、私達は地元の人の分までも横取りするような大量の輸入はしないのです。長く続けていくことがお互いの願いだからです。催事の為だけに大量輸入し、ブームが過ぎたら翌年からゼロになる、そんな日本の商社のような事をすれば、少量生産の作り手に経済的ダメージを与えます。こうした日本人ビジネスマンに懲りた話をイタリアでは時折見聞きします。時には私達を見て、「お前もそうか?」と疑われる事があるくらいです。きっぱりと、「違う。たくさんは買わいし、買えない。^^)」と話すと相手はニッコリします。こうした小さな作り手は、一度にたくさん買う相手のことをいいお客だとは思わないのです。私達は、量販店の論理、例えば「品質よりも数が揃う事の方が優先だ」に反対するこうした小さな作り手を応援したいのです。こうした手間と時間のかかる商品開発をしたチーズマーケットのオリーブオイルのような良い品が、毎年「ブーム、ブーム」で簡単に取り扱い商品が変わってしまう信念の無い日本のデパートでは売られるはずがない事がお分かりいただけたと思います。)


これらのオリーブオイルを輸入する為の取り組みの一つ、
シチリア島のオリーブオイルの旅(2004)もどうぞ。


おいしいオリーブオイルの食べ方と味わい方