| TOP |  お買い物方法 |  白トリュフと黒トリュフそしてトリュフオイルの話 | おいしい食品の話 | 空輸されたイタリア産・白トリュフやポルチーニ、白トリュフオイル |

黒トリュフや白トリュフの探し方(イタリア・トスカーナ州のサンミニアート村)



5月10日(2006年)の午後3時ごろから、林に入りました。同行してくれたリカルドさんの話によりますと、トリュフは白、黒を問わず、採れる場所がだいたい決まっているそうです。日陰でなく、日向でもなく、乾燥してる場所でもなく、ずっと湿っている場所でもない処がいいそうです。つまり、日が照ったり照らなかったりという、日照、気温、湿度がよく変わる場所にトリュフが育っているそうです。それでは、続編をどうぞ。

ステラの一つ一つの動きに注意を払うヴィエリおじいさん。

トリュフを探すには人間だけでは無理です。犬の嗅覚が必要です。そして決めては犬と飼い主との絶対的な信頼関係です。そして、このおじいさんのように常に犬の行動を冷静に判断する経験の積み重ねが必要なのです。さて、上の写真のようにあっちへ走ったり、こっちに戻ってきたりしていた犬のステラがある場所でピタッと止まり、辺りをクンクンとしています。おじいさんはさかんにステラに声がけをしています。「トリュフなのか? 見つけたのか? 遊んでいるだけなのか?」と。


核心に迫るとステラに近づき確かめます。

道中を2、3度トリュフがある振りをして遊んでいたステラですが、どうやら今度は本当のようです。すかさずおじいさんは姿勢を低くして、ステラに触りながら、声をかけてまた犬の動きを手で確かめて判断しています。


「遊びじゃないよ、ここにあるよ。」という時にはそこから動きません。

実は犬もトリュフが大好きなのです。うっかりすると先に掘られて食べられたり、おじいさんが掘って出てきたトリュフを狙っていて、横からパクッと食べられてしまう事もあります。そこで、あると思えば、すかさずステラに掘るのを止めるように指示しなければなりません。


こういう所の土の中にトリュフはあります。

おじいさんは、腰を落としてあの道具で土を少しほじくります。次に手で慎重にほじくります。すると、・・・。


掘るといっても10cmぐらいでほとんど表面に近いところにトリュフはあります。

下の写真のように、・・・。ありました、黒トリュフです。土の色とは明らかに違う黒い色をしているので、私は立って見ていましたが、すぐにトリュフだと分かりました。実際に採る現場を見たのは初めてだったのでとても嬉しいです。


今の時期はほとんど黒トリュフです。

大きさを比べるのに、娘のモニカに手で持ってもらいました。白トリュフほどではありませんが、あの独特のいい香りがします。理性をなくすような香りとでも言うのでしょうか?本能に訴えてくるような魅力のある香りです。


黒トリュフ。球に近いきれいな形をしています。切ると中は真っ白です。

御手柄のステラですが、トリュフが見つかるとおじいさんは、ポケットから餌を出してあげていました。ドッグフードをもらいステラも大満足。これで一段落しました。とすぐにステラは先を走り出して、別の遊びをしようとおじいさんを誘っていました。ほじくった穴はおじいさんが足で土をかけて埋め戻しました。他の人にトリュフがあった事を悟られないようにするためだそうです。結局、この日は30分ほど歩いて、4つの黒トリュフを採ることが出来ました。トリュフのありかを私達に教えてくれるなんて、NACCI社の人たちは本当に寛大です。そのお礼に私達も日本の皆様にインターネットで現地の情報を広く公開しながら、リーズナブルな価格で彼らの高品質なトリュフ製品をご紹介していきたいと思います。全ては、直接生産者から輸入出来るからなのです。


黒トリュフや白トリュフの探し方(イタリア・トスカーナ州のサンミニアート村)