|  TOP  |  お買い物方法 | 仕入れの旅 | ローヴ・デ・ガリッグの解説TOP | フランスのローヴ・デ・ガリッグのチーズ旅日記 |

ローヴ・デ・ガリッグのやぎのミルクの搾り方



ローヴ・デ・ガリッグの作り方を5回にわたってお伝えします。今回はローヴ・デ・ガリッグ作りに使うやぎのミルクの搾り方についてです。それでは、どうぞご覧下さい。




ローヴ・デ・ガリッグのやぎのミルクを搾る搾乳場です。

 

1.ここがやぎのミルクを搾る搾乳場です。一度に12頭のミルクを搾ることができます。ゲージの上には餌が詰まったレーンがあり、下にあるえさ箱に餌を落として入れます。設計が割りと適当なので、箱にうまく入らないで、餌が少し通路にこぼれています。

みな角が立派なアルピーノ種のやぎ。

 

2.やぎさんの入場です。入り口でお兄さんが数を数えながら、12頭になるまで入れています。このやぎの品種は、アルピーノ種です。ブーゴーさんのやぎと同じです。

毛並みもよくて、みんな健康的です。

 

3.奥のほうから順序よく、ゲージに頭を入れてさっそく餌を食べています。夢中で食べているので、皆下を向いていて顔が写せません。

餌が自動的にこのレーンに運ばれます。

 

4.先ほどの餌が詰まったレーンです。牧草を固めたような小さい錠剤のような餌です。草のようないい香りがします。

一頭一頭個性的なやぎ。羊とは違います。

 

5.えさはそれほど入っていないので、あっという間に平らげていました。すると、顔を上げるやぎが増えてきて、こちらを見て観察してきます。

後ろ足の間にあるおっぱい。それぞれ形もみな違います。

 

6.一方搾乳のお兄さんは、全てのやぎの乳房を手で持ち、予備の搾乳を行ないます。乳首や乳房に怪我がないか、また少しミルクを搾り、いい状態かどうかを確かめます。

よくお乳を出すやぎとそうでないやぎがいるようです。

 

7.これが終わるといよいよ、搾乳機を乳首に取り付けます。このやぎさんは、とても立派なおっぱいでした。たっぷりとミルクが入っているようです。

角でつんつん上にある餌のレーンを突いています。

 

8.搾乳中はゲージに首が固定されるので、余り動けません。しかし、賢いやぎは、自分の角を使って、頭の上にある餌のレーンを先っぽで引っかいて、餌を落として、ボーナスを頂いていました。毎日の経験から餌が上にあることが分かっているようです。

70頭のやぎを飼ってチーズを作り、家族4人と1人の従業員が食べていけるなんて、とても素晴らしいことです。

 

9.無事、搾乳が終わりました。前方の方へやぎを誘導して退場となります。このチーズ工場では、全部で70頭ほどなので、6回ほどで全ての搾乳が終わります。



ローヴ・デ・ガリッグのチーズになるやぎの品種は決まっていないようです。「ローヴ・デ・ガリッグは、ローヴ種のやぎ乳から出来ている。」という日本語のネットもあるようですが、チーズマーケットでは、未確認です。また、ローヴ・デ・ガリッグを作っているのはこの工場だけではなく、何ヶ所かあるそうです。やぎは牛と違い少人数で飼育が出来ます。また大きな設備も要らないので、こうしたやぎを飼う小さな農家には、ミルクが少なくても生産できるローヴ・デ・ガリッグというチーズ作りは、経営的にも適していると思います。





・第1話;「ローヴ・デ・ガリッグは、日本の団子やおにぎりのようなやぎのチーズだった。」

・第2話;「ローヴ・デ・ガリッグの作り方1」

・第3話;「ローヴ・デ・ガリッグがハーブの香りがするわけ。」

・第4話;「ローヴ・デ・ガリッグの作り方2」



ローヴ・デ・ガリッグのやぎのミルクの搾り方