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マチェドニア(いろいろな果物が入ったフルーツポンチの様な料理)の作り方



10月(2005)にシチリア島へオリーブの収穫に行きました。農家の方に夕食をご馳走になりましたが、その中で特に印象に残ったお料理が、「オリーブオイルを使ったマチェドニア」。今回はこの作り方をご紹介します。マチェドニアなんて聞き慣れない名前ですが、要はフルーツを細かくカットして合えたフルーツサラダの様なものです。でもこれがおいしいんです。そのままフルーツを食べるよりもずっと。その秘密は、オリーブオイルとリモンチェッロ(イタリアの甘いお酒)を使うことです。切って合えるだけなので、誰にでも気軽に作れます。

1.材料(2人前分)
りんご・・・半分、  柿・・・1個、  キウィフルーツ・・・2個    (柔らかい果物とサクッとした果物の両方があるといいと思います。)
オリーブオイル・・・大さじ1杯、  リモンチェッロ・・・大さじ一杯  (お子様がいる場合には、りんごジュースで。)


2.作り方
写真を見ながら、順に説明していきます。

りんごはフジが好きです。

 

1.これが材料のフルーツです。今は12月なのであまり果物の種類は豊富ではありませんが、洋梨やいちごも合います。

 今度イタリアへ行ったら自分でリモンチェッロを作りたいです。

 

2.これが切った後のフルーツにかけるものです。お子様が食べる時には、リモンチェッロは使えませんので、おいしいりんごジュースで代用します。(ちなみにこのリモンチェッロは、シチリア島のカストロノーヴォ村のオリーブ農家ベルナルドさんの自家製です。)

キウィフルーツは、ゴールデン(黄金)の方が酸味が少なくて好きです。

 

3.キウィフルーツなどのフルーツの皮をむき、一口大の大きさにカットします。

フルーツを混ぜるだけです。

 

4.全てのフルーツを切り終えたら、一つのお皿に入れます。

リモンチェッロの浸みたフルーツは甘みも増しておいしいです。

 

5.ここで、リモンチェッロを大さじ一杯分を計り、フルーツに振りかけてかき混ぜながら、フルーツによくなじませます。(30秒ぐらい)

今回は、シチリア島産のHS(ハイスタンダード)のオリーブオイルを使いました。

 

6.次においしいオリーブオイルを大さじ一杯分を計り、上からかけてよくフルーツを混ぜ合わせます。お好みでこの後、冷蔵庫で冷やします。冷やさなくても、そのままでおいしいです。

ジャムも元々はフルーツから出来ているので、マチェドニアに良く合います。

 

7.美奈子さんのお好みは、チェリーのジャムをかけて一緒に食べることです。

カデマルトリ社のマスカルポーネは最高です。今では市販の生クリームは食べられません。

 

8.私と言えば、マスカルポーネです。うーん、やっぱりチーズマーケットのマスカルポーネは、生クリーム以上においしいです。こんなケーキがあったら食べたいと思うようなクリームとフルーツのハーモニー。大満足の味でした。




これでまた一つ、オリーブオイルの使い方をマスターしました。オリーブオイルは、油という印象は当てはまりません。冷静に考えれば、オリーブオイルは、オリーブという果実を搾って出来た果汁なので、元々フルーツとの相性も抜群なのです。オリーブオイルは、パンにつけて食べたり、そのまま飲みます。出所がはっきりと分かる良質なエクストラヴァージンオリーブオイルを食生活に取り入れると、普段と同じパンや果物やパスタが段違いに美味しく変わります。この仕事をして私自身が本当によい食生活をしていると思います。1個60円のキウィフルーツや90円のりんごでも、工夫すればオリーブオイルなどを使って、とても美味しいデザートが出来るのです。でもおいしいものを作るには、お金なんかより少しの時間が必要なのです。仕事と自分の時間の確保のバランスをとり、美味しい生活を楽しみましょう。

マチェドニア(いろいろな果物が入ったフルーツポンチの様な料理)の作り方