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モッツァレラチーズの食べ方



10月中旬(2005年)にローマの南にある水牛のミルクで作るモッツァレラのチーズ工場に取材に行きました。この取材の中で明らかになった事の中から、今回はモッツァレラの美味しい食べ方をご紹介します。

長いので、結論から先に述べます。
1)モッツァレラは常温で食べるのがおいしい。
2)モッツァレラは作ったその日よりも、2、3日ほど経ったあとの方が断然美味しい。(その後、とてもゆっくりと風味が落ちていきます。買ってからはなるべく早く食べるほうがおいしいです。)

では、10月の取材の時に頂いたモッツァレラを旅先でおいしく食べた方法をご紹介します。下の写真のように朝9時にホテルの冷蔵庫からモッツァレラを出してジプロックに入れリュックサックで持ち歩きました。もちろん、保冷材はありません。気温は20度。でも、丸1日ぐらいは常温で持ち歩いても大丈夫です。(その日のうちに食べるという場合に限りますが。)

フレッシュチーズの代表のモッツァレラであっても、旅先で美味しく食べることは出来ます。

今回のモッツァレラは、何と生乳で作られた牛乳モッツァレラです。消費期限が4、5日ほどなので輸入は出来ません。現地イタリアでお食べください。

ジプロックや使い捨ての袋は旅に便利です。

列車を乗り継いで、ようやくローマ空港に着きました。カフェテリア(セルフサービス店)で、早速モッツァレラを開封して皿に置きました。時刻は午後3時近くです。ということは、モッツァレラを常温で6時間ぐら持ち歩いたことになります。モッツァレラを切ると、いい状態だと分かります。切っている部分から、ミルクが流れ出し、ジューシーなモッツァレラで美味しそうです。ミルクの甘い香りがします。こうした事は、冷蔵庫からすぐに出して切ったモッツァレラの風味とは全く違いました。とてもおいしいです。牛乳のモッツァレラなのにコクがあり、水牛モッツァレラと間違えるくらいおいしかったです。

カフェテリアでの食事は手軽で好きです。

オリーブオイルをたらしていただきます。トマトやバジルの葉があれば、またおいしいです。
おいしいオリーブオイルでした。

ここでモッツァレラの状態について考えます。下の写真ように切り口に穴があるのは、発酵が進んだことを意味しています。つまり、元々出来たてのモッツァレラには無かった穴が今あるのですから、後から出来たものだと推測できます。ずっと冷蔵庫で保存をしていれば急激な発酵は進まないので、こうした穴が出来ることはありません。逆に言えばこうした穴があるモッツァレラは、「即日食べ切った方が良い。」というサインなのです。

穴があるモッツァレラは発酵が進んだ証拠。早めに食べ切りましょう。

確かに昨日8時間と今日6時間の計14時間を常温で置いていたので、発酵が急に進んだのです。それをこの穴で記録されていたのです。このようにモッツァレラの風味を楽しむには、モッツァレラを常温に戻してから味わうのが、こちらイタリアではよく行なわれている食べ方のようです。ぜひ、一度モッツァレラを冷蔵庫から出して、5、6時間経ったモッツァレラを味わってみてください。また、新しい発見があると思います。食べものは、味付けや材料と同じくらい温度がとても大事だということを改めて知った取材でした。


モッツァレラチーズの食べ方