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モンドールのミルクは、モンべリアール牛が出します。(ドゥー県・ドゥー)



2月15日、午前中にモンドールとコンテの製造過程を見学しました。午後に協同組合の20軒の農家の一軒を訪ねました。このお宅では、50頭のモンべリアール牛を飼っています。全てのミルクは協同組合のチーズ工場に毎日納めています。もちろん殺菌しない新鮮な生乳であることがコンテのミルクにふさわしい条件です。モンドールもコンテもこのモンべリアール牛のミルクだけを使って作られます。


この白と茶のツートンカラーが特徴のモンベリアール牛


下の左写真は、搾乳場です。画面の向こう側の明るい方には牛舎があり、ここから牛達が入ってきます。左右で5頭ずつ、計10頭まとめて搾れるようになっています。。搾入場は床もぴかぴかで、搾乳が終わる毎にきちんと清掃しています。

中央が一段低くなっていて、ここにおじさんが入り左右の牛のおっぱいに吸引機をはめていきます。 50頭がわりと余裕を持って動けるような広さになっています。冬は外には出ないそうです。

上の写真の右は、牛舎でくつろぐモンべリアール牛。天井がとても高く、日差もよく入ります。すのこの様な板張りの床になっており、休むところはさらにわらが敷いてありました。搾乳所はもちろん、牛舎も深呼吸できるくらい、嫌な臭いがしないんです。絶えずうんこやおしっこが立ったまま、いたる所で「ぼた・ぼた」、「じょー・じょー」と活発に出ています。(食べながら、用を足す牛もいます。) うーん、日本の牛舎の中には、目も開けられないくらいツーンとしたとても臭い牧場もあるのに・・・。

40頭のモンベリアール牛を飼う農家のおじさんと娘さん


コンテチーズはAOCの規定によりえさも決められています。夏は生の草や野に咲くこの地方の花を食べ、フレッシュな草が無くなる時期には、干草を与えます。牛舎が臭くない理由は一体、何なのでしょうか? 牛達が良いえさを食べ、ストレスの無い、良い住環境があるからでしょうか?(上の写真の上部にある標識は、この農家はコンテのミルクを生産していますという内容をあらわしています。)

モンドールのミルクは、モンべリアール牛が出します。(ドゥー県・ドゥー)