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レストランでの牛肉のBSE問題に関する広報の仕方について



イル・ド・フランスのクーロミエから一旦パリに戻り、TGVに乗り換え、ディジョンに着きました。今晩の食事に出かけたホテル内にあるレストランでのお話です。


 フランスの田舎は美しいです。


レストランでは、玄関先の下のような表示がありました。BSE問題に対する店側の取り組みの一環として以下のように情報を公開しています。それはメニューで使われている牛肉がどのような国や地域のものなのかという肉の履歴を段階ごとに分けて表示しています。


パリの東駅。天井がとても高くて気持ちいいです。


「レストラン名 Rotisserie "Le Central" Dijon のメニューに載っている牛肉の部位ごとの詳細」というタイトルです。(この写真の下側にある表の拡大図は下をご覧ください。)


何番線に乗ればいいのかの案内は、インフォメーションボードに発車の10分前にやっと出ました。

具体的に見ていきますと、横の3つの枠の意味は、NAISSANCE(生まれた所)、ELEVAGE(放牧された場所)、ABATTAGE(畜殺された所)がどこの国なのかを牛肉の部位ごとに表示してあります。縦の5つの枠は肉の部位です。上から順に、あばら肉、リブロース(アバラ)、フィレ肉、腰肉(ランプ)、オングレ(横隔膜の筋肉)という具合です。 この店の牛肉は、全て France 産になっています。

 フランスの田舎は美しいです。

上の写真は、昨日のクーロミエにあったレストランの同様の表示です。こちらは、肉の部位の分類もより細かいです。オランダ産(Pays Bas)やドイツ産(Allemagne)、デンマーク産(Danemark)やブラジル産の牛肉という表現も見えます。


(感想)全ての牛肉の、また肉の各部位ごとに、また更に段階ごとにその原産地を表示している姿勢は、とても素晴らしいと思いました。日本でもこうしたことがもっと広まれば、安心して外食する人が多くなるのではと感じました。国産だろうと輸入品だろうとそれを扱う者がありのままに消費者に告知する姿勢が大切だと思います。逆にその食品を店や会社が、情報を隠したり、偽ったりするのは、その人の心がとても貧しいことの裏返しだと思います。ふと、先日報道されたあるニュースを思い出しました。外国産のあさりも日本の海にばらまいて数日経てば、「国産・○○海産」とすり替えて表示する業者がいると。そして、それをずっと見逃してきた国の姿勢を嘆かずにはいられません。毎日の問題である食に関する事をもっと真剣に考え、こうした業者は即刻退場されられるような成熟した社会を築いていかなくてはならないと感じました。一人一人の消費者の取り組みが求められているのだと思います。


レストランでの牛肉のBSE問題に関する広報の仕方について