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別にモンドールは、幻のチーズなんかじゃない。幻なら食べられない。



「モンドールは、幻のチーズなのか?」今回はこれについて考えてみたいと思います。余りにあほらしいので、気乗りしませんが、・・・。  余りにもひどい世の中なので・・・。

このモンドールは、表面の様子を見ると、大量生産されたモンドールだと分かりますのでおいしくないでしょう。


結論から言いますと、モンドールは、実在するチーズなので、幻ではありません。もし、幻だったら、実在しないのですから食べられないですし、売れません。よく「幻の○○」というキャッチフレーズが、TVやネット販売などで見かけますが、何をいっているんだろうか?と呆れます。無責任この上ないなぁー、このTVはとか、この会社は、このネット通販の店は、と感じます。


広い駐車場を備えた郊外型のスーパーマーケット


上の写真は、フランスのある大型スーパーマーケットです。こうした大型スーパーに限らず、モンドールは、フランス中のいたる所で売られています。チーズ専門店でもデパートでも、小さな食料品店やコンビニでも露天のマルシェでも。シャルル・ド・ゴール空港の売店でも売っていますので、日本への帰国の際にも買えます。そうなのです、9月から2月までにフランスに行けば、誰でも買えて食べられるチーズなのです。先のスーパーでは、バーゲンセールで下の写真のメーカー製のモンドールが山積みになって売られていました。それがどれくらい売れるんだろうかと5分ぐらい見ていましたが、地元に住んでいそうな普段着のお客さんなどで買う人は一人もいませんでした。「冬だ、モンドールだ。それっ、みんな買うぞっ。」ていうチーズでもないのです。コンテやブリーと同様に普通のチーズなのです。ただ一年中売っていないチーズというだけのことです。(9月から2月ぐらいの販売です。)

バーゲンセールされるモンドールもたくさんあります。

でも、確かにモンドールは日本のどこでも買うことはできないでしょう。一部のチーズ専門店に限られます。しかし、もともとフランスでは、このようにどこでも買えるほどの生産量があるチーズなのです。フランスでのこうした実情を確認することなく、このモンドールをさして、「幻のチーズ」だなんてことを言う日本人は、どうかしていると思います。使う言葉や表現方法は、その人の頭の縮図です。思想や哲学が反映されています。そんな軽はずみなことを言った人間やその店やその会社が一般消費者に対して、どんな姿勢であるのか容易に理解できます。その場限りのことを言って、消費者を軽るんじたり、馬鹿にしているのだと思います。消費者はこうした、「人を惑わすような言葉」が使われていないかどうかを吟味し、どの店がどんな言葉を使っているのかに耳を傾けて、どの店が良いのかを見極め、ご自身が本当に長く付き合いたなぁと思える店が見つかれば、安心できる食品を口にすることができると思います。私達チーズマーケットは、そうした信頼できる店に成れるよう一層努力して参りたいと思います。


チーズマーケットが扱うモンドールは、生産現場を調べた確かなメーカーが作るモンドールです。一口にモンドールといっても大手企業が作る大量生産のモンドールから小さなメーカー製のものまで、品質も味わいも実に大きく違っております。そんな中で、売り手側が、「毎日でも食べたいほどのモンドール」を皆様にお届けすることが、おいしさに安心感も添えてお届けできることになると思います。いつでも店主の名前と顔と示し、自分の足で調べたことを基にして、責任を持った発言をしていくことが、消費者に向き合うことなのではと思っております。


別にモンドールは、幻のチーズなんかじゃない。幻なら食べられない