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秋のチーズ、モンドールを入れる箱の作り方

今回は、モンドールを入れる木の箱をどのようにして作っているかのお話です。モンドールのチーズ工場に展示してあったパネル写真を見ながら解説します。画像が余り鮮明でなくて済みません。
そこで、また夏場の季節に訪問して、更に調べてみようと思います。・・・また、行きたいところが出来てしまったなぁー。



これがモンドールの箱に使う樅の木の原木です 樹皮を剥くのに使う道具です。


上の写真のように、樅の木(エピセア)の木からまず、樹皮を剥き取ります。道具は、のみの他に、木を縦に切る位置に線を付けるための刃物などがあります。

 

作業を見守る小さな女の子。 日本ののみのような道具を使っています。


手作業で、モンドールの箱の側面にぐるりと巻く薄い板状の木をこれから切り出していきます。


作業は森の中で行われます。 出来上がった板をまとめます。

作業が進み板状の木がたくさん取れいました。こうして何枚かがごとに縛ってまとめます。


樅の木の板を磨きます。 樅の木を水に入れ曲げやすくします。

集められたこうした側面に使う板状の木を機械で棘などを落として、安全なものににします。円く曲がるように水の中に入れて柔らかくします。


底板とふたになる丸い板を切り抜きます。 プーレさんのモンドールの箱。いや、ヴァシュランの箱です。

別の樅の木の板からモンドールの底板になる木とふたになる木を円く型抜きします。柔らかくなったところで、モンドールの箱になるように大型のホッチキスのような道具を使い、組み立てます。今回訪問したヴァシュラン・フェルミエのチーズを作るプーレさんは、何とこのモンドールの箱までもご自身でお作りになるそうです。牛を育て、チーズを作り、そのチーズを入れる箱まで作るとは、・・・。その溢れんばかりのエネルギーを強く感じました。




秋のチーズ、モンドールを入れる箱の作り方