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道具をきれいに洗うのが大事(カマンベール・ド・ノルマンディーAOC)



2005年8月中旬に、フランスのノルマンディー地方にあるカマンベール・ド・ノルマンディーAOCのチーズ工場一つのREO社を取材しました。今回は、カードが入っていたタンクの洗浄の様子をご覧頂きます。




カードが入ったタンクにはキャスターが付いているので運ぶのに便利です。

 

1.写真の奥に見えるのが、前回ご案内しました「カードをカマンベールの型枠にお玉(ルーシュ)で入れていた場所」です。カードが無くなるとキャスターが付いたタンクを手で押して来て、ここで洗浄作業をします。

写真の左に見える様に、ブラシが入ったバケツが置かれていました。

 

2.ブラシを使い手作業でタンクの内側の壁にこびりついたカードを落とします。

意外と軽いタンクなので持ち上げるのも楽です。

 

3.タンクをひっくり返し、タンクの中のカードを外に出します。ひっくり返った状態で自動洗浄機の台に載せます。

大型自動洗浄機。ブーゴーさんも買って良かったとおっしゃっていました。

 

4.ベルトコンベバーであとは自動的にタンクが中に入ってきます。中では熱湯をタンクに吹きかけて一気に洗浄と殺菌を行なっています。

洗浄と乾燥を一度に行なうことが出来ます。

 

5.運転中は会話が出来ないほどの轟音です。生乳製のチーズ作りで問題になるリステリア菌対策も万全です。洗浄機の出口の隣には、タンクにミルクを入れてレンネットで固める部屋があるので、洗浄後直ぐに使うことが出来る設計になっています。

巻きすの様な敷き物もきちんと殺菌します。

 

6.これは、カマンベール・ド・ノルマンディーAOCの型枠の下に敷かれていたものです。このように大きな入れ物に入れて洗浄しています。




(感想)私達の台所でもそうですが、使ったら直ぐに洗うと汚れは落ちやすいです。それと同じで、「使ったら直ぐに片付ける」を実行してるのはさすがプロといった感じがしました。また、各部屋の配置が能率よく作業できる様に、とうまく設計されているなぁと感じました。また、各職人の動きは、流れ作業で細切れに担当者が代わったりせず、ある一定の長さの工程の間をずっと同じ人が責任を持って取り組んでいることです。責任の所在が明らかで、それが確実な作業につながっていると感じました。


道具をきれいに洗うのが大事(カマンベール・ド・ノルマンディーAOC)