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基礎工事に必要な水平かどうかを調べるハイテク機器、ローテーティングレーザー(Rotating Laser)



4月19日の午後、予定よりも2日遅れで基礎工事が始まりました。ミニショベルカーで穴を掘る職人さんと掘ったところを加工していく職人さんの2人での作業でした。


ショベルカーで掘っていきます。

設計図面を見ながら決められた位置・深さにユンボ(ショベルカー)で掘り進めます。既に39本の杭が打ってあるので、それに当たらないように気を付けながら掘り下げます。

掘り下げた部分の土を固めます。砕石もばら撒きます。

掘った場所は、ランマーという地均しの機械で地盤を押し固められます。さらに砕石を敷いた上からも機械で固めていくのです。この作業を地業工事(じぎょうこうじ)というそうです。


 

1.地面を掘り下げた時には、地盤が地盤調査の通りかの確認も行います。写真の青白い層は、粘土質だそうです。この土を使ってお茶碗作りなどの陶芸が出来るのでしょうか? 陶芸も面白そうですね。写真の右側には7mの杭が見えています。

 

2.これがランマーという機械です。アスファルトの舗装工事で見たことがありました。砕石は打ち込んだ杭とほぼ同じ高さになるように均されてます。後でこの上にコンクリートを流し、その上に家が載る仕組みのようです。基礎の下に敷かれている砕石は、建物の荷重を地盤に伝える重要な役割を担っています。つまり、この石があることで建物の荷重を基礎から地盤に均一に伝え、偏らずに力がかかることで、不同沈下を防ぐ目的があるのです。

 

3.今回、私の目を釘付けにしたハイテクマシーンをご紹介します。ローテーティングレーザー(Rotating Laser)といい、これさえあれば、どの場所の基礎の高さも同じに保つ事が出来ます。ユンボだけで地面から決められた深さに堀り揃えるのは難しいと思います。でも、基礎の中に立つ職人さんがこの機械を見ながら、ユンボを操作する人に「もう少し掘って。」とか、「OK」とかの合図が出来るの作業も正確にそして早くできるのです。この機械の登場で、それまでは二人の職人さんが機器をその都度場所を移しながら、各位置の高さを決めていたのに、今ではたった一人でこなせるようになったと笑顔で話してくれました。写真のように本体の機械を決められた高さのある台に載せればOKです。(作業の邪魔にならないように敷地の隅っこに置けるので便利です。計測した光は、半径700mぐらいまで届くそうです。)

 

4.あとはとても簡単です。角材に本体の機械と同じ長さになるように受光器を取り付ければいいのです。この角材を掘った地面に垂直に立てれば、本体からの光を受けてリアルタイムで高さが表示されます。受光器の液晶パネルには、↑ や ↓ や = の記号が表示されるの、高いのか低いのかを常に知らせてくれるのです。と同時に音も鳴りますので、今の位置が高いか低いかちょうど良いのかも分かるのです。



国土が狭く地下資源に乏しい日本ですが、こうした素晴らしい精密機械を作り出す人達がいることに誇りを感じますし、これが日本の大きな力だと思いました。日本は「物作り」ではどこの国にも負けない素晴らしいものがあると強く思いました。


基礎工事に必要な水平かどうかを調べるハイテク機器、ローテーティングレーザー(Rotating Laser)