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時差ぼけの解消法(ヨーロッパから日本に帰る編)


これまでに何度もヨーロッパを行き来していますが、せっかくの楽しい旅行もひどい時差ぼけを経験すると、しばらくは行きたくないなぁと思う事もあります。そんな私は、何とか少しでも時差ぼけを解消したいとこれまでにいろいろな事に挑戦してきましたが、特にあることを注意するようになってからは、ここ最近の2回(9月と10月)の旅でも、日本に帰った時の時差ぼけがほとんど無くなりました。今回は、前回までの記述からさらに分かった時差ぼけの良い解消方法をご紹介します。


今回は、ヨーロッパから日本に戻る場合のお話です。機内の過ごし方と自宅に着いて寝るまでの過ごし方の具体例です。設定される条件は、パリなどのヨーロッパの都市を夜7時から9時頃出発する日本行きのフライトです。(ヨーロッパを午前中や昼に飛び立つ便では、今回の話の一部は調整して考える必要もあると思います。)

離陸後、豊富な食事のメニュにも目をくれず、いきなり寝ようとするお客さんがいました。(写真とは関係ありません。)そして指定した時間に起こしてくれるように客室乗務員の方に頼んでいました。正に”旅の達人”です。その方は、70代か80代の男性でしたが、とてもお元気な方のようにお見受けしました。

この9月と10月(2006)にパリから成田に飛んだのは、どちらも夜7時発の便でした。7時間の時差がある日本の今は、翌日の真夜中二時です。時計の針はまだフランス時間のままにして、離陸後1時間後に出された夕食を食べました。しかし、このフライトの目的はたくさん飲んだり食べたりする事ではなくて、よく寝ることなのです。普段の私の食生活なら夕食後、最低3時間経たないと寝ません。(肥満予防の為です。)しかし、この飛行機の場合は、食事が出るのが夜8時半ごろで食べ終わるのが9時半ですと、さらに3時間あとに寝ることを考えると睡眠時間が長くなりません。そこでこの夕食は少なめにして、胃もたれが無いようにします。アルコール類やデザートも断りました。


腹いっぱいに食べないので食事の後にすぐに寝ても、次に起きた時は胃がすっきりとしていい目覚めで楽なのです。寝る時は、いつものように耳栓とアイマスクをつけて眠りに集中します。9月も10月も飛行機の中でぐっすりと寝ることが出来ました。10月の便ではあと2時間ほどで成田に着く時に目が覚めたので、約7時間ほど寝ることが出来ました。


つまり、日本に帰る時の飛行機では、食事を少量にして睡眠時間を出来る限り長く確保することが大事だと思います。


そして、成田空港に着くのが午後1時ということだったので、機内での最後のお食事はその2時間前の午前11時に出ました。でも、これを私は一口も食べませんでした。理由は単純です。私が日本で暮らしている時の食事の時間帯に合わなかったからです。私は毎日規則正しく朝9時、昼1時半、夜7時と食事を摂る事にしています。それ故、どんなにおいしそうな物が出てきても、朝11時には食べないのです。(とても空腹でしたが、・・・)それよりも、ここで我慢して午後1時半に食べれば、いつもと同時刻に食事をするので普段のリズムを取り戻せると思いました。結果的にこの選択は、とても自分の体に合っていました。


つまり、飛行機から降りる直前に出る食事に手をつけるかどうかは、普段のご自身が三食を食べる時間帯にそれが一致しているかどうかで決めるといいと思います。こうする事で、帰国後の食事のリズムをこの食事から開始することが出来るので、時差ぼけもより早く解消できるのだと思います。私は、成田空港に着いてから普段どおりに、午後1時半ごろに食事をしました。しかし、食事の量は控えめにしています。


ビジネスクラスの食事は誘惑が多いので、断るのは勇気が要ります。特に私は、食い意地が張っているので・・・^^)

それでは、ここでヨーロッパから日本に帰る時の時差ぼけを最小限度に抑えるための3つのポイントをどうぞ。


a. 帰りの飛行機の中では、出来る限り長く寝た方がいい。

b. 帰りの飛行機の最初の夕食は、この後寝るのでたくさん食べない。アルコール類も飲まない。

c. 帰りの飛行機で到着前に出る食事に手を出すかどうかは、それが普段の食事時間に合うかどうかで食べる食べないを決めます。


この3つに留意することで、無事自宅に着いた夜10時には、空腹でしかも眠い状態になっていました。でもまだ寝てはいけません。荷物の片付けなどをして時間を使い、いつもの就寝時間の12時頃に床に就きました。また、食事についてですが、普段は夜7時が夕食ですが、この日は札幌行きの飛行機に乗っていたので、きちんと食べられませんでした。結局途中で食べられる店も無かったので、夜10時ごろに果物とジュースを飲むだけの軽い食事に徹しました。これで、帰国後の二食を意識して食べることで、ほぼ普段どおりの時間帯に食べ、そして寝るのも普段どおりの時間帯にしたのです。(この時も耳栓とアイマスクをして寝ます。パートナーが時差ぼけで夜中に起きても、睡眠の妨げにならないからです。)


ヨーロッパ往復は、果てしない時空を超える旅なので、移動する人の体内時計は大きく狂ってしまい、それが時差ぼけという症状になります。これまでにいろいろなことを試した結果、時差ぼけを解消する為の最大のコツは、「時空の移動中やその後で、特に食事の量と食べる時間に気を付けること。」なんじゃないかと実感しています。胃腸は私達に何も言いませんが、時に食べ過ぎたりいつもと違う変な時間に食べると、必ず異変を知らせてきます。胸焼けやげっぷ、下痢や腹痛などです。こうした時空が短時間に入れ替わってしまう長距離の飛行機旅行では、何よりも胃腸を大事にすることが大事なんだと思いました。食べすぎない・決まった時間に食べる事で、消化に必要なエネルギーを最小限に抑えられ、その分少しでも体内時計を調整するのに必要なエネルギーに回すことが出来るのではないかと。その為には、栄養のあるものを食べるというよりも、胃腸をしばし休ませる意味でも、量を普段よりぐっと減らす事や胃に強い刺激を与える炭酸飲料やアルコール類を避けることが大事だと思います。そして、普段どおりに寝て、普段どおりに起きる生活リズムを早い段階から実行して整えてやることが、時差ぼけ解消の近道になるんだと思います。



時差ぼけの解消法(ヨーロッパから日本に帰る編)