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時差ぼけの解消法(日本からヨーロッパへ行く時編)


私の好きな言葉の一つに、「習うより慣れよ。」というのがあります。一から自営業を始めると、当たり前ですが教えてくれる人は誰もいませんから、自分で失敗をしながら身に付けていく他はありません。ヨーロッパへ旅行に行く時に困るのは時差ぼけですが、行く度にいろいろなことを試して、自分にぴったり合う方法を見つけたいと思っていました。今回は、昨年の8月以降に何度か実験した中で見えてきたことをお伝えしようと思います。時差ぼけ解消の何かのヒントになればうれしいです。


今回は、日本からヨーロッパへ行く時の最初の朝を迎えるまでの過ごし方についてです。今回のお話は、日本から昼前後にヨーロッパに飛ぶ便を前提に話を進めます。(日本を夜飛び立つ便には乗ったことが無いので、今回の話が全て参考にはならないと思います。)

ヨーロッパ初日の朝は、5時前後に目が覚めてもいい調子だと思います。

飛行機に乗る日の朝は、普段どおりの時間に朝ごはんを食べます。そして、チェックインをして飛行機に乗りこみます。すると離陸後2時間以内には昼食が出てきます。(日本時間で午後1時から2時ぐらいです。)この食事の時には、ワインやビールを飲んでも構わないと思います。しかし、食べすぎと飲みすぎは体調を崩す原因になるので、ほどほどがいいと思います。今回(9月2006)のフランス行きでは、私は白ワインをグラスに1/3程度頂きました。あとはミネラルウオーターと緑茶です。食事が終わるまでは、時計は日本時間のままでいいと思います。


食事の後は機内で映画を2本見ました。また、新聞や雑誌をじっくり読むなど、普段は出来ないことをやってくつろぎます。食事が終わると時計の針をフランスに合わせます。今の時間が午後2時なので9月のフランスでは7時間の時差なので朝7時になります。こう考えると、気分は朝だから寝なくてもいいなぁーと思えて来ます。こう思うことが大事なんです。(行きの機内では特別寝る事を考えなくても良いと思います。)パリに着くのが夕方5時頃だとすると、移動時間を考えると実際にホテルに着くのが夜7時前後なので、眠ければすぐに寝ることが出来るからです。(でも7時に寝てはいけないのですが。・・・後でその理由が書いてあります。)何度かの実験を通して良かったお勧めできる事は、「行きの機内では寝ない方があとあと楽になる。」ということでした。


また、この一年間の実験を通してもう一つ良かった事に気が付きました。それはパリについてからの夕食を美味しく、普段どおりの時間帯に食べる為に、「機内で到着の2時間前に出される食事を全部食べない。」のです。これはとても大きかった思います。これまで私なら出される食事に手を付けないなんて出来ませんでしたので、大きな前進でした。この食事に手を付けてしまうと、パリに着いた頃もお腹は空いていないし、そろそろ眠くなってくるしで、まさに時差ぼけの症状が強く出てくるのです。でも、あの食事に手を付けなかった事で、胃が休まり、と同時に腹が減っている状態なので、寝ていないのに眠気も薄らいでいるのです。食べなかった事で、眠気よりの食い気の方が大きい状態なのです。これは大きな発見でした。今回の便はパリに午後4時半ごろに着く飛行機だったので、この食事は3時頃に出ました。(普段決して食べない時間帯です。)でも、もしもこれを食べてしまうと、次の食事はお腹が本当に空く5時間後の夜8時以降になってしまいます。すると寝るのはさらに食事後3時間あとの夜11時になってしまいます。しかし機内で寝ていないので、11時まで寝るのを我慢することは到底出来ません。


この様にヨーロッパ初日の夜に何時に寝るかを考えて、それから逆算して夕食を何時にするかを自分で決めることが重要なのです。また食事の時間帯はなるべく普段どおりの時間に合わせることが必要なのだと思います。


3時の機内食に手を出さなかったお陰で、パリのホテルで普段どおり夜7時ごろにお腹が空いた状態で、おいしく食事をすることが出来ました。ゆっくりと食事をして9時頃に部屋に戻り、シャワーを浴びたり荷物を整理して寝れば良いのです。すると早くても10時以降に就寝するので、夜中の1時頃に目を覚ますことがなくなるのです。10時に寝れば、朝5時前後には目が覚めるようになります。これが日に日に朝6時、7時、8時と普段どおりの起床時間に戻ってくるのです。しかし、これまではあの到着前の食事に手を付けていたので、ホテルに着いた後もお腹が空いていなくて、眠気ばかりが勝ってしまい、7時ごろにすぐ寝てしまい、結局夜中の1時、2時にパッと目が覚めることになったのでした。これは本当につらかったです。何故ならその後はずっと朝まで眠れなくて、気分的にもあせってしまうからです。私の場合、これからレンタカーでずっと運転していかなくてはならないので、居眠り運転をしないかなぁと不安になり余計に眠れなくなるのでした。


パリに着いたその夜の食事です。食べ過ぎには注意が必要です。

それでは、ここで日本からヨーロッパへ行く時の時差ぼけを最小限度に抑えるための2つのポイントをどうぞ。


a. 行きの飛行機の中では寝ない方がいい。(ホテルで眠りたい欲求を生むため。)

b. 行きの飛行機で到着前に出る食事には手を出さない。(寝る前にホテルで食べたい欲求を生むため。)


この2つに留意することで、一泊目のホテルで夜中1時前後に目が覚めることもありませんし、夜中に腹が減って何かをつまみ食いする必要も無くなります。こうして本来寝るべき時間帯にしっかりと寝ることが出来て、食べるべき朝方に食事がしたくなります。その結果、時差ぼけを2、3日という短期間に解消することができるのです。生活の基礎は、良質な食事と良質な睡眠から来るということを経験から実感しています。出されるから、無料だからといって、その食事に手を出してしまうと自分の生活リズムが狂ってしまうのです。時差ぼけを解消するために、「食べない勇気」も旅という短期間の時には必要なことだと思いました。後で待っている本当に美味しいお料理の為に。こうして、「自分が選んだ食品やお料理を自分が食べるべき時間に食べること。」が、時差ぼけ解消にはとても大事なんだと思いました。



時差ぼけの解消法(日本からヨーロッパへ行く時編)