食品や旅の本の専門書が充実したミラノの本屋さん(イタリア) |
チーズマーケットで仕入れのために出掛けるヨーロッパ各地。そうした町で得る情報源の一つが、専門書を扱う本屋さんです。やはり都会にある本屋さんの方が品揃えが豊富で専門性があって素晴らしい店が多いようです。今回は、その中で特に素晴らしい本屋さんをミラノの有名なドゥオモの近くで見つけました。下の写真のPの看板が見える角地の建物の1階がこの本屋さんです。 |
一体、何が素晴らしいかと申しますと、あらゆるジャンルの本を揃えた日本の大規模店舗ではなく、旅に関する分野の本だけを集めた専門店なのです。(旅関係だけの本でやっていけるのが、また素晴らしいです。)旅といえば、地図。世界各地の地図やイタリア全土の地図が揃っています。また旅には欠かせないグルメ情報や農産物や産業を紹介したローカル色を紹介したイタリア各地のガイド書も揃っています。もちろん文化や伝統芸能に関する本もあります。また、世界各国の言語に関する辞書や学ぶための教育書もあるのです。本屋さんの名前は、Touring Club Italiano。看板には、TOVRING CLVB ITALIANO とあります。( U の文字が V で書かれていますので、店を探す時にご注意ください。下記の写真でご確認ください。) |
この本屋さんの場所は、ミラノ市内で、最も有名な観光スポットであるドゥオモ広場から歩いていける距離にあります。住所は、イタリア通り10番地(Corso Italia,10 TEL;02-85-26304 )上の写真の看板が目印です。 |
今回、この本屋さんでは、オリーブオイルの本とイタリアチーズの本、それにモデナの地図などを6冊ほど買いました。ここ数年、各地の本屋さんを訪ねた印象では、ヨーロッパでは、チーズやオリーブオイルを初め食に関する本が増えている気がします。一生付き合っていく食べ物に、年々人々の関心が高まってきているんだと思います。「とにかく口に出来ればいい」という生活水準から、さらに一歩進んで一体どんな物を自分で選んで食べるべきかに関心が移っているのだと思います。豊かな食生活とは、高価なものを買って食べることではなく、各消費者が自分で食の勉強をし、より安全で美味しい食品を探して選択できる目を養うことが大切なのだと感じ始めているのです。そうした食に関する興味関心を持つ人が増えれば、日本をはじめ世界各国でその食全体の質も高まってくるのではと思います。 |
( MILANO APR 2005 ) |
食品や旅の本の専門書が充実したミラノの本屋さん(イタリア) |