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パルメザンって何のこと?

 
このレシートには、「PARMESAN」とあります。つまり英語で「粉チーズ」と書いてあります。紛らわしいので、先のチーズのラベル表示にあった「FORMAGGIO GRANA」(イタリア語のフォルマッジョ(チーズ)・グラナ(粉)という同じ意味の)と同じにすればいいのにと思います。
 
「PARMESAN」は粉チーズという意味なんですが、時に、イタリアのチーズの王様、パルミジャーノ・レッジャーノと混同されているようです。でも両者は無関係です。なぜなら粉チーズでもその元は、グラナ・パダノというチーズであったり、この英語の言葉を使うアメリカなどでは、名も無い硬いチーズをおろして作る粉チーズを指しています。これがパルメザンチーズ(チーズをおろして粉にしたチーズの意味)です。もちろんパルミジャーノ・レッジャーノをおろして粉チーズにすることもあります。でも、味は別格です。フルーツのような甘い香りとうまみがありとてもおいしいです。(値段も高いので、私が行ったカフェテリアでは使われていないと思います。それに美味しくなかったので。)日本でも「パルメザン」や「PARMESAN」と表示があるものは、それが、単に「粉チーズ」であることを意味するだけで、チーズの王様、パルミジャーノ・レッジャーノから作られたという事ではありません。(くれぐれもお間違いなく。)また、イタリアでよく粉チーズにして使われる、グラーナ・パダーノとパルミジャーノ・レッジャーノは、よく似た形と大きさのチーズですが、全然違います。またの機会に解説します。
 
その他、このレシートにある注文したものは、(MENU SELECTION)の行から下へ順に、フジッリ(らせん状のばねのような形のパスタ)、プリマベッラ(春らしいパスタ?)、エヴィアン、パン、カプリ風のサラダ・小サイズ、こんな感じでしょうか?
 
安い飲食店のテーブルにあるステック型の粉チーズをかけても美味しくないのは、それは粉にする前の元々のチーズが良くないからです。こうしたチーズを食べた経験だけで自分のことを「チーズをおいしいと感じない人間だ。」なんて思わないで下さいね。あなたの味覚は正しいです。この世の中には探せば、本当に自分の口に合う、とても美味しいチーズがきっとあるのですから。私もあの粉チーズをおいしいとは、思いません。こんなつまらないチーズで挫けて、おいしいチーズの世界を知らずに終わるのは、何とも残念でなりません。形だけイタリアン。でもその味は???ということが、日本では本当に多いと思います。いわゆるナンチャッテなんですね。


パルメザンって何のこと?