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メルマガ33号(ユーロの旅でのクレジットカードとトラベラーズチェック)
--------------Cheesemarket.jp mail news 2003 vol.33-------------
☆☆☆札幌チーズマーケットからのメールマガジン☆☆☆
-------------目次-------------
1)ユーロ各国を旅するときの事前準備(その2)
(1)あると便利なクレジットカード
(2)持っていて便利なクレジットカードは?
(3)クレジットカードの為替レートは安いか?
(4)一番有利な交換レートは、現金かTCかクレジットカードか。
(5)シティバンクなどのTC手数料無料はお得か?
----------------------------2004/4/18----------------------------
(1)あると便利なクレジットカード
ヨーロッパ旅行では、ホテルに泊まる時に、たとえ日本で支払いが済んで
いて、宿泊クーポンを持っていても、フロントでクレジットカードの提示
を求められることがよくあります。これはホテルごとの防犯上の理由から
だと思いますが、海外に出かけるときには使わなくても一枚は持っていく
と、スムーズかと思います。部屋の中にあるミニバーのお酒や食べ物を使
ったのに申告しないで、チェックアウトする人もいるからだと思います。
そういった時に、その支払いを補填するためや、部屋の設備などに損害を
与えられた補填の為の用心のようです。もしも、チェックインの時にカー
ドを持っていないと、100ユーロ程度の現金を預けるように促されるホテル
もあります。
トラベラーズチェック(以下、TCと略記)や現金があれば、ほぼ問題な
く個人旅行を楽しめますが、万一、盗難にあったりした時の為に、持って
いても邪魔にはならないのが、クレジットカードです。しかし、こうした
現金やTCとカードは同じ財布に入れるのではなく、別々に分けて持つと
盗難にあっても全てを失う事がなくいいと思います。
(2)持っていて便利なクレジットカードは?
これまで、何種類かのクレジットカードを提示して見ましたが、ヨーロッ
パに限れば、次の順で有効だと思います。
1)VISA
2)MASTER
3)AMEX
4)JCB
残念ながら、JCBはヨーロッパでは認知度が極端に低いようです。やは
り、東南アジアに強いJCBといったところだと思います。もしも一枚だ
けもっていくのなら、断然VISAがいいと思います。(私は実際には、
ほとんど使いませんが、いざという時の保険の意味で持ち歩きます。)
(3)クレジットカードの為替レートは安いか?
これを確かめる方法があります。同じ店で買い物をするときに、2枚のカ
ードに分けて支払う方法です。以前、これでVISAとMASTERとA
MEXで実験した事があります。もう、3年ぐらい前なので、これからの
旅に役立つかどうかは分かりませんが、各社で交換レートは全然違いまし
た。あるカード会社は、当日の中値(為替レート)から2円のせて、請求
してきたり、ある会社では、それが1円50銭だったりします。
この話だけ聞くと、2円よりも1円や1円50銭のカード会社のほうが、
有利なように思えますが、実際には簡単な話ではないのです。
この為替レートの中値というのは、同じ日本の同日、同時間でもそれぞれ
の会社で違うのです。つまり、証券市場のように一つの市場があって、そ
こで、全ての為替取引が行われていれば、統一された中値になりますが、
為替市場という市場(場所)は一つではなく、複数あるのです。ですから、
カード会社によってその中値も50銭ぐらいは上下しているので、手数料
が1円のカードが安くて有利とは一概に言えないのです。
我々消費者はこうした点を点検しないと余分なお金を支払う事になります。
なので、話を元に戻しますが、ヨーロッパなどで先ほどのように同日、同
時刻で(同じ店で)、複数のカードを使い、後で来る明細で比較すれば、
一目瞭然にどこのカード会社がお得かが分かるのです。
また、同じVISAカードでも、提携する会社でも交換レートが違うよう
です。もしも海外に出発する前にこうした交換レートが知りたいときには、
持っている各カード会社に聞けば、教えてくれます。
(4)一番有利な交換レートは、現金かTCかクレジットカードか。
メルマガ25号
にも書きましたが、ここでTCと現金とクレジットカード
の交換レートを比較すると、次のようになると思います。
a)ユーロのトラベラーズチェック(TC);
郵便局やほとんどの銀行などで、額面の1%。
つまり、1ユーロ=130円とすれば、1ユーロ当たり1.3円の手数料。
b)ユーロの現金;
日本のほとんどの銀行では、中値から1ユーロ6円程度の手数料。
c)クレジットカード;
私が調べたところ、平均して中値から2.5円程度の手数料。
数字だけ見ると、1.3円や2.5円や6円ぐらい大したことないと思われるかも
しれませんが、%にするとそれぞれ額面の1%、1.9%、4.6%もお金
を余分な消費税のように、買い物した額から自動的に失っているのです。
もしもイタリアで100ユーロのネクタイを現金で買えば、それだけで、
もう600円も銀行さんに手数料を払っている事になるのです。折角貯めた
お金ですから、有効に使いたいですね。
私が今使っているTCを買う方法(野村證券で中値から0.75円の手数料を払
いユーロを買いそれをシティーバンクに無料で送金してもらい、シティーバ
ンクで無料でそのユーロの現金をTCに交換してもらう)では、それは1ユ
ーロで0.75円です。%手数料では、0.57%ということになります。
先に述べました郵便局での手数料の1%には、中値からの手数料は含まれて
おりません。郵便局でもおそらく1円以上はとっていると思われますので、
こうした中値からの手数料と窓口で円をユーロ建てTCに交換する際に必要
な1%を足しますと、現在の為替レート(1ユーロー130円)では、郵便
局の手数料の総合計は、1%ではなく、1.77%になるのです。
つまり、ここでお勧めします私のやり方が今のところ最もたくさんのユーロ
を受け取れるといえます。(手数料が合計0.57%)
どう交換しても同じユーロのお金になるので、参考にしてもらえれば、
幸いです。
もしも、1万ユーロ(130万円以上)などの大口のユーロを手に入れたい
ときは、別の方法もあります。詳しくは、為替どっとコムでお調べください。
確か1万ユーロで千円の手数料(0.0769%)です。でも、留学や貿易などの
目的以外、通常の旅行では必要ないかと思います。
(5)シティバンクなどのTC手数料無料はお得か?
よくシティバンクをはじめ、いくつかの銀行がTC発行の手数料を無料にして
いますが、お得なのでしょうか?
どんな企業でも無料では儲からないので、必ずからくりがあります。シティバ
ンクの場合、円からユーロのTCの発行無料にしているのではなく、円をシテ
ィバンクの為替レートでユーロに両替をして、そのユーロからTCを発行する
際に、「無料ですよ。」といっているだけなのです。つまり、一般の方は、郵
便局などで円の現金でユーロ建てのTCを買うわけですが、それが1%の手数
料。でも、シティバンクの場合、円からユーロの両替の際に為替手数料をしっ
かりと受け取っているのです。中値から1円を。%で云えば、0.769%です。
一見郵便局の1%よりは安いですが、郵便局とシティバンクの中値が同じでは
ないので、郵便局の1%よりも高いかも知れません。また、郵便局もTCの発
行手数料が1%といっても、その前に客から中値にいくらかの手数料を上乗せ
したレートでユーロを売っているので、実際には、1%ではなく1.77%ほどは
手数料をとっていると考えれます。つまり、本当に1円でも損したくない人な
ら、自分でいろいろな銀行や郵便局で、同日、同時刻の為替レートの中値がい
くらなのかを確かて比較検討する必要があります。
まとめますと、ヨーロッパへの旅行には、トラベラーズチェックを安い手数
料で手に入れ、TCが使えない時や、現金化した現金やTCが少なくなった
時に補助的に最小限にクレジットカードを使うのがいい方法だと思います。
使わなかったTCは、帰国後に日本円に交換してくれます。期限はないと思
いますので、あわてて交換するのではなく、円安の時を待って郵便局などに
行かれるといいと思います。(為替差益が得られることもありますから。)
それでは皆様、気を付けていってらっしゃい。
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メルマガ33号(ユーロの旅でのクレジットカードとトラベラーズチェック)