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ゴルゴンゾーラのチーズのミルクを作る農家(4月7日2005)



今回の旅の目的の一つは、ゴルゴンゾーラのミルクがどのような農家で搾られているのかを自分の目で確かめることでした。曇り空の中、朝5時半に起きて、車で向かいました。毎度時差ぼけで、朝4時には目が覚めるので、早起きはとても簡単です。

ゴルゴンゾーラ用のミルクは、この牛からしぼられます。

搾乳は、朝5時と夕方5時の2回行われています。90頭のホルスタイン種の牛が飼われていて、ミルクは全てチーズ用として出荷されるそうです。今はベビーラッシュで赤ちゃんもたくさん生まれていました。えさは、冬は干草が中心でそれ以外の季節は、生の牧草を与えています。また干草以外には、コーンの茎や葉なども与えることもあります。しかし、動物系の食べ物(例;魚粉や貝がらの粉末など)を与えることはありません。牛は皆さんにやさしくしてもらっているらしく、私達のように知らない人間が近づいても怯えることなく、何だろうと皆寄ってきます。目を見るとみな元気一杯なことがよくわかります。

左が、Cademartori社のMASSIMOさん。中央が農家の方です。

向こうに見えるのが、牛舎です。天井が高く、扉も24時間開いていて、開放感にあふれています。すずめもちゅんちゅん飛んで来ます。この農場の牛舎も2月に訪問したフランシュコンテ地方のコンテのミルクを作る農場と同じくこれまた、牛舎に悪臭は全然ありませんでした。深呼吸を何度もできました。その時にちょうど与えていたえさですが、干草を中心とするもので、まるで赤ワインが一次醗酵した時のぶどうの皮のようないい香りがしました。いいえさとよい住環境が牛の健康を支え、それが臭くないうんこになっているのではと感じました。さてチーズマーケットで扱うゴルゴンゾーラは、Cademartori社製ですが、その為に必要な牛乳は、チーズ工場のごく近い場所にあるわずか3戸の農家から得ているということでした。これを聞いて私達は、より安心感を得られました。このようにミルクの出所が確実に分かることが、高い品質と安全性を保っていることを知っているからです。次は、ゴルゴンゾーラの工場へ向かいます。


ゴルゴンゾーラのチーズのミルクを作る農家(4月7日2005)