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オリーブは手で収穫して半年間塩水漬けにしたあとに食べられます(シチリア島・イタリア)



オリーブオイルにする為のオリーブの収穫と食べるためのオリーブの収穫はちょっと違います。シチリア島の南西に位置するピスチョッタ・ピエトロ農園の訪問(2004年10月)からお伝えします。

全て手でオリーブをもぎ取ります。かご一つで5キロぐらいでしょうか。 このおじさんは手編みのかごを使っていました。日に焼けた笑顔が健康そうでした。

毎年、10月の初旬から1ヶ月間は、オリーブの収穫で朝から夜まで本当に忙しい時期のようです。オリーブの実の成長の早さは畑ごとに違うために様子を見ながら、お天気と相談して、一家総出で収穫作業を行います。今回の取材からオリーブオイルにする為のオリーブの収穫と違う点があることに気が付きました。それは、・・・

 

1.木の下の地面にネットを敷いてオリーブを木から落とすのではなく、かごを首からぶら下げて、一粒ずつ手で摘み取ります。

2.オリーブは全て緑色をした比較的若い実を収穫します。色が茶色くなったものや傷があるオリーブは除外されます。

3.摘み取ったオリーブが地面に落ちた場合も拾わずにそのままにされます。


オリーブ娘?に変身の美奈子店長 トラクターは農家にとってとても便利な機械です。


私も美奈子も実際にかごをお借りして収穫をしてみました。かごが一杯になる頃には、首にぶら下げたひもが首にくいこんで痛くなりました、こりゃあー大変な作業だなと思いました。オリーブの木に梯子を掛けて、かごをぶら下げたままで登ったり降りたりすると、バランスをとるのが難しく一時間ぐらいの作業でしたがとても疲れました。こうして収穫されたオリーブは、トラクターに載せられて、オリーブ畑の真ん中にある加工場へと運ばれます。


ナターレさんと美奈子とドリアーナさん。

加工場の外にあるとても大きな檻の様な入れ物にオリーブが入れられます。サングラスを掛けているのが、ピスチョッタ・ピエトロ農園の2代目、ナターレさん。彼のお父さんがこの事業を創めました。そしてお兄さんがそれを会社組織にして、弟のナターレさんも都会から帰ってきて、一緒に経営しています。そして右端の女性が恋人のドリアーナさん。英語が話せるので、とても助かりました。これから工場内でオリーブの大きさを選別する作業に移ります。


オリーブは手で収穫して半年間塩水漬けにしたあとに食べられます(シチリア島・イタリア)