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チーズワゴンでいろいろなチーズを楽しむためのパン



レストランのコース料理で、一種類のチーズではなくて、4、5種類の盛り合わせをパンと一緒に食べる時によくあうパンは、一体どんなタイプだと思われますか?


下の写真の3つのパンの中から選んでみて下さい。(中央上の黄色いパンは、チーズをかけて焼いたすこし硬めのパン。その右のパンは、レーズンとクルミが入った柔らかめのパン。そして左にあるのは、硬めのオリーブパンです。)さて、どのパンがいいでしょうか?



レーズンとクルミが入ったパンやオリーブパン

この中では、「レーズンやクルミの入ったパン」がいろいろなタイプのチーズに合わせやすいと思います。また、そのパンは比較的柔らかいものがより合うと思います。


レーズンやクルミの入ったパンがチーズワゴンにのっていました。

どうして合わせやすいのでしょうか? それはいろいろなチーズを一時に食べると、どうして塩味が舌にしばらく残ります。そんな時、甘みを感じるレーズンが入っているパンは、よい舌休めと共にチーズの味をまろやかにするからだと思います。逆にチーズを焼いたパンやオリーブパンは塩味を感じるパンなので、チーズをずっと食べる時には、塩味が強まってしまい相性が悪いのです。このような味のバランスを保つために、チーズの盛り合わせには、ドライフルーツやいろいろなナッツが付け合せになることがよくあります。2枚目の写真は、ディジョンの別のレストランのチーズワゴンで付けてくれたパンです。それは正にクルミとレーズン入りのパンでした。私は普段ノ食事では、マスカルポーネなど1、2種類のチーズをパンに付けて食べます。もちろんお料理もあるので、何も入っていない塩味のフランスパンをよく食べています。食事の時には、こうしたクルミやレーズンのパンは食べません。つまり、パンとチーズ以外にもおかず(お料理)がいろいろとある食事だから、シンプルな味のフランスパンが良いのです。しかし、コース料理などで一時に多種類のチーズ食べる時には、テーブルのおかず(お料理)は片付けられています。まさにチーズとパンだけなのです。こうした場面やオードブルとしてチーズを楽しむ時には、フランスパンよりもこうしたクルミやレーズンなどの木の実やドライフルーツの入ったパンがよく合うのです。


ご家庭でお友達を呼んでチーズを楽しむ時には、こうしたパンを添えてチーズを楽しんでみてはいかがでしょうか。


Hostellerie du Chapeau Rouge(Dijon 13th FEB 2005)



チーズワゴンでいろいろなチーズを楽しむためのパン