イタリア産のモッツァレラというチーズは、フレッシュなチーズで製造して翌日から食べることができるチーズです。しかし、モッツァレラは水分が多いチーズなので発酵し続けています。それは、包装されて商品になって販売している間も、買った後も、日々続きます。また、発酵する速さは、水分が少ないハードチーズよりもずっと早いです。そうなると時には困ったことも起こります。それは、・・・・。夏の暑い時期などにモッツァレラを口にすると、舌を刺すようなピリッとしたり、ジュワーという感じが残り酸味を感じる時があります。これは、腐敗しているのではないか?と誤解される人が多いようです。 |
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そうしたピリッとした味になるのは、モッツァレラの発酵に伴ってできる二酸化炭素(炭酸ガス)が急激に増えたからです。炭酸飲料を飲むと舌やのどがビリビリするあの刺激と同じです。特に夏の暑い時期などにこうしたことが起こるのですが、どうしてでしょうか? 家庭の冷蔵庫は、暑い時期には開け閉めが頻繁になります。すると庫内の温度が上がり、モッツァレラの発酵も一気に進み二酸化炭素が急に多く発生するのです。その炭酸ガスが、モッツァレラの容器や袋の中で行き場を失い、ついにはモッツァレラの中に入って、刺すようなピリッとした味に変えてしまうのです。 |
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言うなれば、「炭酸ガス入りモッツァレラ」ということで、品質上は何ら問題ありません。腐敗してるわけでもないのです。(低温の状態で徐々にモッツァレラが発酵していけば、発生する二酸化炭素も少しずつなので、普段はこうした問題は起こりません。) |
・・・とは言われても、このままでは水牛のミルクの本来のあの甘い味を楽しめません。一体どうしたらいいのでしょうか? |