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モン・ドールチーズの製造工程4(モン・ドールを熟成庫でウォッシュします編)



2月に訪問したモン・ドールの工場の報告として、モンドールAOCの作り方を5回にわたって解説して参ります。
4回目の今回は、モン・ドールを美味しくするための工程を熟成室から紹介します。



モン・ドールの熟成庫です。12月には部屋中にモンドールがあるそうです。

 

1.この部屋がモン・ドールを熟成させるための部屋です。腰の高さで作業が出来るように台車がそれぞれの作業の方の分だけありました。エピセアの木のいい香りがします。

きれいな道具でした。丁寧さが感じられます。

 

2.これが、その台車です。モン・ドールを洗う(ウォッシュ)ための道具があり、バケツには塩水が入っています。そうなんです。モン・ドールは、塩水で洗うウォッシュタイプのチーズなのです。

黙々とモン・ドールを洗う作業をされています。

 

3.Babyサイズ(500g)のモン・ドールが12個のっているエピセアの木の板を棚から引っ張り出します。1つの板で12キロほどありますが、それを3段一度に引き出したり、仕舞ったりしていらっしゃいました。

ほっぺが赤いフランス人の奥さん。かわいらしいお顔でした。

 

4.そして、一つ一つのモン・ドールの表面をブラシでなでる様に洗います。近所に住む奥様方が働き手です。みなさん、本当に穏やかなお顔をされていました。昼休みは2時間ぐらいあるそうです。うらやましいなぁー。

ブラシにも丸いタイプと長方形のものがありました。

 

5.第一週目は、毎日ウォッシュしていきます。部屋の床は、常に水で濡らしてあり、湿度は80%以上と高めです。

作業を止めてもらいたかったのですが、声を掛けづらかったです。

 

6.2週目からは、2日に一度ウォッシュしています。こうして最低3週間は熟成庫で寝かせます。室温は18度位あったと思います。

若いモン・ドール。まだ美味しそうに見えません。

 

7.そして、3週目には、各モンドールの状態を見ながら、塩水で洗うものともう洗わないものに分かれるそうです。そして21日が過ぎるといよいよ出荷できるモン・ドールになるのです。モン・ドールの側面のエピセアに付いたカビの生え方を見れば、どれ位熟成されたかが大体分かります。この写真のモン・ドールは、3日目だそうです。

いい感じになってきたモン・ドール。あと少しで完成です。

 

8.こちらは、2週間経ったモン・ドールです。表面の色も白からやや黄色味を帯びてきます。側面には白いカビも元気に生えてきています。

こちらのモン・ドールは、ほぼOKです。

 

9.そろそろ出荷できそうなモン・ドール。発酵したいい香りがしてきます。次回は、箱詰と出荷の様子をお伝えします。

            

モン・ドールチーズの製造工程4(モン・ドールを熟成庫でウォッシュします編)