モン・ドールチーズの製造工程3(モンドールにエピセアを巻き、塩水に漬けます編) |
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1.樅の木(エピセア)の樹皮をバケツに入れて熱湯で満たします。するととてもいい木の香りがしてきます。鼻がすーっと通りそうです。樹皮の殺菌と樹皮を柔らかくしてモンドールチーズに巻きやすくするために行ないます。 | |
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2.現地フランスでは、モンドールは3タイプの大きさがあります。3キロ盤と800gのモンドール、そしてチーズマーケットで扱っている500g盤です。このサイズのことは、ベビー(Baby)モンドールを呼ばれています。このサイズのモンドールは、輪ゴムでエピセアを固定します。 | |
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3.プレスされて形が出来たモンドールをステンレスの作業台に載せて、一つ一つ手作業でエピセアを側面にぐるりと巻いて、輪ゴムで留めていきます。 | |
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4.形を整えるために、はみ出したカードは、その都度取り除きます。手作業の動きがとても早いので、いい写真を撮るためにお願いして手を止めてもらいました。 | |
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5.まるで、寿司職人さんのようで、あっという間に青いケースにモンドールが、24個一杯になりました。そしてそのケースが山のように積み重なってきます。 | |
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6.左の写真のように始めのモン・ドールの高さは、エピセアの樹皮よりも厚いのですが、ちょうど出荷時期のおいしくなったモン・ドールになると、ちょうどエピセアの厚みとほぼ同じになるのです。 | |
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7.こちらは、800gサイズのすこし大きいモンドールです。この場合には、輪ゴムでエピセアの樹皮を留めるのではなく、爪楊枝の様なものを使い固定しています。輪ゴムだと大きすぎて、外れ易いからだと思います。 | |
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8.全てのモン・ドールにエピセアを巻き終えたら、pHを機械で測定します。7が中性、それ以上はアルカリ性、それ以下は酸性です。今の目盛りは5.77なので弱酸性でちょうどいい数値とのことでした。 |
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9.また、このチーズの作業室の室温は、21度ぐらいです。湿度もかなり高いと思います。 |
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10.先ほどの作業室の隣にあるのが、この部屋です。カタカナのコの字のような塩水のプールがありました。ここにモン・ドールを先ほどの青いトレーごとさぶんと沈め、ここで初めてモン・ドールに塩がつくことになります。これで後は熟成庫に入れて、ゆっくりと時間をかけて熟成させ、おいしいモン・ドールに仕上げていくのです。 |
モン・ドールチーズの製造工程3(モンドールにエピセアを巻き、塩水に漬けます編) |