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カステルマーニョ(ピエモンテ州・イタリア)というチーズは、こうした姿・形で輸入されます。



一般の消費者の方がチーズを買う場合に5キロ、10キロではなくて、100gほどのカットですと、元々のチーズ全体をイメージすることは難しいと思います。一体どんな大きさ、色、形をしていたのか? どんなラベルや包装紙や箱に入っていたのかが気になる時があると思います。しかし、そうしたことを調べようとしてもチーズ関係の出版物やネットでの情報は意外と少なくて答えが見つからないことが多いようです。そうしたお話をとあるお取引先の飲食店さんからも聞きました。そこでチーズマーケットでは、大きなチーズのままで輸入をしているので、そうした疑問にお応えできるチーズや写真がありますので、それらをまとめていつでもだれでも自由に閲覧できるようにしようと思いました。これから折を見て、輸入された時のいろいろなチーズの様子をご紹介していきます。今回は、イタリアのピエモンテ州の顔とも言えるチーズ、カステルマーニョをご紹介します。

 カステルマーニョの包装紙です。

下の数枚の写真の順番で、カステルマーニョを箱から出してそれをカットするまでの様子をご覧いただけます。チーズ1個で約7キロあります。大きさは、高さ26cm、直径24cmです。表面の様子ですが、土壁の様なごつごつした感じがします。(もちろん外皮は食べられません。)


カステルマーニョの包装紙の裏側です。

 

1.これがカステルマーニョの包装紙で、裏側から撮影した写真です。ちょうどラベルと同じものが印刷させています。

カステルマーニョの包装紙です。

 

2.ひっくり返して表側を見たものが、左の写真です。冬季トリノオリンピックでもお馴染みになりましたが、ピエモンテ州はアルプスに近く山が多い一帯です。その山を背景にカステルマーニョが写っています。(私はまだ行ったことがありません。)

カステルマーニョの全景です。

 

3.早速、包装紙を剥いてチーズとご対面です。風車の様な4方向に伸びる形をしたラベルが貼ってありました。

カステルマーニョのロゴです。

 

4.ラベルの中央にある「C」の文字は、カステルマーニョのロゴになっています。山脈を連想させるようなデザインになっていますね。

カステルマーニョの成分が表示されているラベルです。

 

5.そのラベルの一片には、カステルマーニョの原材料が表示されています。生の牛乳とヤギ乳が主原料で、それに乳を固まらせるレンネットと塩が少し含まれています。
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カステルマーニョを切りました。

 

6.では、ピアノ線で切ってみしょう。外見からは想像できないほど、中は真っ白です。しかし、時間と共にカステルマーニョは外皮側から徐々に青かびが生えてきます。風味も徐々に強くなっていきます。青かびが生えても問題はありません。

カステルマーニョの切り口の拡大写真です。

 

7.切った直後のカステルマーニョは、ミルクの甘い香りというよりは、まるで「今近くでフルーツを切りました。」というような明るい香りが漂います。フランスのコンテも若いときは、フルーツの香りがすると表現されますが、カステルマーニョも同じです。食べてみると、ぼそぼとこぼれるような食感でヨーグルトの様な酸味もあり爽やかな風味です。もちろんこれが、ずっと続くのではなくて、時間と共に角がとれ、深みのある味わいに変化していきます。


如何でしたか? これらを見れば、たとえ100gのカットされたカステルマーニョだとしても、全体がどんなチーズだったのかが分かり、より美味しく頂けるのではないかと思います。これからも一般の消費者には見えない部分をどんどん紹介していきたいと思います。



カステルマーニョ(ピエモンテ州・イタリア)というチーズは、こうした姿・形で輸入されます。