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コッレ・サン・ヴィターレは、おいしいオリーブオイル。しかも高品質(シチリア島・イタリア)



チーズマーケットで昨年から輸入している高品質のオリーブオイル、ローリオ・デル・コッレ HSの生産者を訪ねました。ぐるりとオリーブ畑に囲まれた少し小高い場所に建物があります。この場所からは、カストロノーヴォ・ディ・シチリア村をはじめ、360度の視界が開けています。星空もきれいでした。また、昨年はこの建物の前に長いテーブルを並べて、サルシッチャ(生のソーセージ)を炭で焼いたりして、おいしい昼食を頂いたのを思い出しました。今年は雨降りで寒かくて、屋外の食事は出来ませんでしたが、・・・。

建物の左側が事務棟です。建物の右側がオリーブオイルのタンクや瓶詰めの作業をする加工場になっています。


上の写真の左側が会社の入り口です。中に入って右側に進みます。すると、オリーブオイルを詰める機械やラベルを貼る機械、そしていろいろなボトルの見本が並べてありました。そして、建物も右端の部屋には、下の写真のように大きなステンレス製のタンクが3台ありました。タンクは温度管理をしています。またタンク中に空気が入ってしまうと中のオリーブオイルが次第に酸化されてしまうので、不活性ガスであるアルゴンが充填されていて、良い状態でオリーブオイルが保管されています。では、何処でオリーブオイルをオリーブの実から取り出しているのでしょうか? 実は、ここではありません。「フラントイオ」とか「オレイフィチオ」と呼ばれる搾油場が近くにあるのです。オリーブを育てている村や町には、たいてい数ヶ所の搾油場があります。そこでいろいろな畑で取れたオリーブの実からオイルを搾って、それをタンクに詰めて車で持ち帰るようなシステムになっているのです。近年の技術革新により搾油場の機械は、とても性能が上がりました。今では、石臼を引いたりしてオリーブオイルを搾ることはありません。(イメージはいいのですが、搾るの時間がかかり、空気中の酸素で酸化しやすいのです。)遠心分離を利用した機械は、数千万円もしますが、使うのは年に一度だけなので、使用料を払って共同で使うようにしているそうです。

奥に見えるのがステンレスタンク2台です。手前にあるのは。ボトルにオリーブオイルを入れる機械です。建物の右端の角にもオリーブオイルタンクがありました。


これまでに色々な工場を見てきましたが、この会社の加工場は、ごみ一つ落ちてなくて、手入れをしているなぁと思いました。小さな協同組合の様な会社なので、オリーブ農家の方達が当番を決めて、農作業の合い間をみて、箱つめなどの作業を交代で行なっているようでした。オリーブに関するこうした仕事は、そのほとんどはおじさん達ですが、みな陽気で綺麗好きでした。

未確認ですが、恐らくボトルの口に注ぎ口とスクリューキャップを取り付ける機械だと思います。

ちょうど次回に注文するニーノパルッカさんデザインのオリーブオイル入れが、作業台にありました。ここから、はるばる約一万キロの旅をして、札幌までに届くかと思うと、とても有りがたくなりました。



コッレ・サン・ヴィターレは、おいしいオリーブオイル。しかも高品質(シチリア島・イタリア)