パルミジャーノレッジャーノの自店による解体 |
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これが、専用のナイフです。中央のナイフの先の爪で、パルミジャーノレッジャーノの硬い表面に切れ目をぐるりと入れます。 | チーズを元の位置に戻し、両角と中央に3本のナイフをクサビとして深くぐいぐいと刺します。今度は、裏返して同じようにナイフを深く差し込みます。これで準備完了。 | 数分すると、徐々にそこから溝が深くなってきます。そして桃太郎の生まれる瞬間のように、”ぱかっ”と中央で真っ二つに割れます。これがナチュラルカットです。カット面は、デコボコ。 | このパルミジャーノレッジャーノの製造者番号と合格の焼印、そして製造年月が表示されています。(このチーズは、2001年5月製造。既に26ヶ月ほど経っています。今は2003年7月) |
今回は、ナチュラルカットをせずに、最後はピアノ線で中央を切りました。黒いハンドルを回せば、ワイヤーがどんどん食い込んで行きます。カット面は平ら。 | 別のワイヤーのカット台に移します。中心から外周に向かって引きながら切っていきます。油断すると指も落ちます。 | 小売用に中心部分を小さく何個かカットしていきます。 | 少しでも早く、またアルコール殺菌を徹底して、新しいフィルムでチーズをさわり、カビや細菌の侵入を防ぎます。 温度が上がると水滴が出来てしまうので、とても気を使います。 |
真空用の袋に入た状態。ここで再度、異物がないかチェックします。OKだと真空機にかけ、シールします。真空包装も万能ではないので、漏れがないか見ます。発送する場合には、なるべく一日置いて完全か確かめます。 | 左が中心部分のパルミジャーノレッジャーノです。右は外側を含む大きいサイズのパックです。どっちがお好きですか? | レストランさん用に大きくカットしたものも作ります。2日ごとに売れる分だけそのつどカットしています。 | 牛さん、本当にありがとう。(写真は、イメージです。)パルミジャーノレッジャーノの牛とは関係ありません。(これは、フランス・サヴォア地方) |
この作業をすると店内にフルーツのような甘い香りが漂い、お腹がぐーとなります。
これがパルミジャーノ・レッジャーノの本来の香りです。つまんで見るとしっとり
としていて、食べるとあのジャリジャリ感のあるあの結晶成分(うまみの元、岩塩
ではありません。)が、お口の中にいっぱい広がります。
これ以外のハードチーズもこのように手作業でカットしています。
パルミジャーノレッジャーノの自店による解体 |