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メルマガ34号(植物性油脂(サラダ油やマーガリン,etc)の摂り過ぎが問題)


--------------Cheesemarket.jp mail news 2004 vol.34-------------

  ☆☆☆札幌チーズマーケットからのメールマガジン☆☆☆


-------------目次-------------

1)やっぱり、植物性油脂(サラダ油やマーガリン,etc)が問題


----------------------------2004/4/28----------------------------

私はこれまで、健康に過ごすためにどうしていけばいいのかについて、い
ろいろな観点から述べて参りましたが、今回はその最終号として日頃から
考え・調べ・また私自身の実体験を通じて得た事をお伝えしたいと思います。

(1)植物性油脂のどこが良くないのか?

一つには、植物性油脂の代表格であるサラダ油やマーガリン、また気付か
ずに摂取しているショートニング。これらの油が作られる製造工程やその
原材料がお勧めできないことです。また、惣菜、パン、菓子製造時にその
油が酸化するほど何度も使い、更なる質の低下を招き、その油を口にする
事が危険なのです。

2つめは、こうした油脂が多く含まれる食品を知らず知らずのうちにたく
さん食べる食習慣から多量の脂肪を摂取することが良くないと思います。

では、ひとつひとつ見ていきたいと思います。


(2)「植物性油脂を取り巻く全ての食品ってどんなの?

では、「植物性油脂を取り巻く食品」って一体何かといいますと、結構
あります。サラダ油、てんぷら油、マーガリン、パンに使われているシ
ョートニング、全ての揚げ物、てんぷら、炒め物です。例えば、鳥の唐
揚げ、コロッケ、メンチカツ、ドーナツ、油揚げなども。日本人やアジ
アの人々ほど、揚げ物・炒め物好き?(好きにさせられたとも言えるけ
れど。一体誰に?)国民も珍しいのでは?と思います。フランスやイタ
リアの惣菜コーナーではこんなにもいろいろな揚げ物などは、売られて
いません。

また、揚げ物でなくても、野菜の油炒めも劣悪な油を使っているのなら
体にいいと言えません。菓子パンやサンドイッチ(添加物の具とマヨネ
ーズの組み合わせなど)、コーヒーフレッシュ、市販のカレールウ、マ
ヨネーズ、ほとんどのドレッシング、油で揚げた麺のカップラーメンな
どのインスタントラーメンなど、あげたらきりがないくらいあります。

(3)習慣づいてしまった脂っこい食品を好む日本人。

いつから日本人はこんなにも油っぽい食べ物を多く摂る様になったので
しょうか? こうした食品は、西洋式の食べ物とは別物です。ヨーロッ
パなどでは、これほど植物性油脂での揚げ物や炒め物は食べません。コ
ロッケは、日本で生まれました。

日本では、学校給食からこうした油脂たっぷりのカレーの味を子供たち
に覚えさてしまうんです。子供の好きな食べ物No.1は? そうです、
カレーなんです。世界には、まだ食べたことのない美味しいものがたく
さんあるというのに、・・・。いくら賢明な親が、どんなに家庭で、我が
児の食事に注意しても、家の外で習慣ついてしまい、大人になってもこ
うしたものを求める記憶(仕組み)がもう出来上がっているのです。

確かに生理上、あるいは本能上、高脂肪の食べ物を動物(人間)が求め
る事も事実です。でも、だからといって、小さい時から劣悪な脂肪を、
それをまた無意識に多く摂取してしまう食生活は良くないのです。

(私はカレーの全てが悪いと言っているのではありません。植物性油脂
が大量に使われている市販のカレー・ルウが良くないと云っているので
す。)自宅では、いくつかの香辛料やココナッツミルクを混ぜて、こう
した植物性油脂を使わない自家製のカレーを作って楽しんでいます。

「サラダ油を心から美味しい、そのまま飲みたいほど好きだ。」と仰る
方なら、私は使うことを止めません。でも、大抵の人はサラダ油を好き
で摂取している訳ではなく、食べたいと思う食品(例えば、フライドポ
テト)に付着しているから、そのまま無意識の内にサラダ油も摂ってし
まっているだけなんだと思います。

多くの人がサラダ油を使う理由は、炒めたりする時にフライパンに炒め
物が焦げない様にする為だと思います。それだったら、できるだけ安心
できる油や少量のバターを使った方がいいと思います。

私はスーパーやデパートの揚げ物の惣菜コーナーやクッキーやシューク
リームを焼いた臭いや街角のフライドチキンやドーナツ店の前を通ると
その排気の余りの臭さに胸がムカーとしてきますし、目がしょぼしょぼ
してきます。多分、微粒子となって空気中に浮遊している酸化して汚れ
た油脂を吸ったからだと思います。(こういう臭いで食欲が出る人は、
油脂に慣れた体なのかも知れません。)私も教員時代の不健康な生活を
していた頃には、こうした臭いに違和感がなく、むしろおいしそうと感
じたほどでした。


(4)見えにくい多量の植物性油脂を含む食品。

お菓子関係では、安いチョコレート全般と類似品、アイスクリームなど
やほとんどの駄菓子(ビスケットやクッキー、揚げせんべい、スナック
菓子、ポテトチップなど。)

こうした物を食べないだけでも、かなりの脂肪摂取を防げるのです。
なぜなら、見かけによらず、脂肪の含有量がとても多いからです。
(その分、おいしい中トロもタラコもウニもたくさん食べられます。)

例えばクッキーなどの中に含まれる脂肪は、全体の約1/3にもなります。
(それがバターなど原材料がしっかりした脂肪ならいいのですが、バタ
ーなんて高価なモノをふんだんに使うクッキー、ビスケットなんてそう
そう売られていません。大概が安い植物性油脂などを調合して味を調え
て販売しています。)

一方、カマンベールチーズでは、1/4ほどの乳脂肪だけなのです。まさか、
チーズよりも、あのビスケットなどのお菓子の方がより多くの脂肪を含
んでいるなんて、・・・。おまけに糖分も高い。これが現実なのです。
これを認識している人は少ないと思います。チーズは脂肪が多い食品と
誤解している方も実に多いです。「チーズは、おいしいけど肥るわね。」
なんて仰る方もいらっしゃいます。・・・(そんなことないんだけどなぁーと
心の中で、つぶやきます。)

これだけを比べても、いかに市販のお菓子類には植物性油脂が多く含ま
れているかがお分かり頂けると思います。

脂身やバターのように初めから、脂肪が多いと分かっていれば、食べる
量もコントロールできていいのですが、先の例の食品のように隠れて?
含まれているその脂肪の多さとその質に問題があると云っているのです。

先ほども云いましたが、フランスでは日本ほど揚げ物のおかずは売られ
ていませんが、日本ならコロッケ、メンチカツ、唐揚げ、とんかつ、牡
蠣フライ、野菜のかき揚げとなんでもござれで、ありとあらゆるものに
衣を付けて揚げています。もし、日本のデパートやスーパーで、こうし
た惣菜を撤去すれば、もう売るものが何もないくらいだと思います。こ
うした揚げ物は、大きな塊のポテトチップを食べるようなもので、衣に
染みた油で、かなりの量の植物性油脂を同時に摂取してしまいます。味
噌汁に入れる油揚げは、私の好物だったのですが、熱湯で油通して染み
出してくるどす黒い油を見てからは、食欲がなくなりました。(もちろ
ん、いい油で揚げている良心的な豆腐屋さんも全国にはたくさんあると
思います。)でも、広く各地に大量に流通している食品だったら、良質
ではないと思います。質と量の両立は食品では有り得ません。


(5)植物性油脂の「植物」って、響きが良さそうだけど。

では、サラダ油の代わりに何を使うのか?私の場合はオリーブオイルで
す。精製されていないほどいいと思います。(値段も比例して高くなり
ますが、それだけ化学薬品が使われていない、ただそのまま絞って採っ
たオリーブオイルであることを意味します。)要は、オリーブオイルに
限らず、圧搾だけで出来たオイルを使うといいと思います。

これまで述べてきたような植物性油脂は、ほぼ100%化学薬品を使っ
て精製しなきゃ食用にはならないものなんです。えっ? サラダ油って
一体その元々の原料って何なの?・・・と思いませんか? 植物性とい
うとなぜかナチュラル(自然)な響きといいますか、良いイメージがあ
りますが、気のせいです。実際には超化学工業的なプラントからの産物
であり、それ故広く大量に流通させることもできる・・・それがサラダ
油なのです。だいたい「サラダ」なんて言葉自体が、何だかあやしい。

遺伝子組み換えの植物から作られたものかも不明なんです。余りにも大
量に生産されていますから、・・・。作っているメーカーですら、だれ
も分からないそうです。原材料のほとんどが輸入されているからです。
少しでも化学の知識がある方なら、再生したプラスチックからでも抽出
して、こうした油脂を作る事が出来ることが理解できると思います。

つまりこうした安いサラダ油などの植物性油脂の製造工程にはいろいろ
な問題があるのです。さらに惣菜コーナーやファーストフードでは、何
度となく高温で同じ油を黒ずむまで使うことで、コストを下げて、利益
を追求します。そこにあるのは、おいしさを求めることやお客様の安全
を確保しようとする姿勢ではありません。その結果、酸化した油が食品
に含まれ、別の危険な有機化合物に変わっていることもあるのです。


(6)現代人の肥満の大きな原因は、過剰な植物性油脂の摂取だ。

私はこういった物を一切食べなくなってから、逆にたくさんのチーズを
食べていますが、全く肥らなくなりました。胃の調子もすこぶるよいの
です。胃のむかつきや口内炎、胃酸過多やゲップなども起こりません。
顔の皮膚に出ていた吹き出物も止みました。毎日、あんなに好きなチー
ズをたくさん食べていますが、こうした余計な植物性油脂をとっていな
いので、揚げ物を食べている人よりも、総脂肪量で比べるとぐっと少な
いんだと思います。

どうせ肥るなら納得がいくだけの美味しいものを食べてからなら、いい
のですが、普通の揚げ物や普通の駄菓子で肥ってしまうのは、何だか損
したような気がします。

特にビタミン剤やサプリメントやオーガニックや無農薬の健康食品をと
っているわけではありません。食べるもの・食べないものをはっきりと
分けているだけなのです。健康は、何をどう食べるか、いや何を食べな
い(遠ざける)かにかかっていると思います。

本当にダイエットしたいのなら、得体の知れない高価なダイエット食品
を買って飲むのではなく、今現在、こうした高脂肪を含む揚げ物やカレ
ー、駄菓子類をどれくらい食べているか?と見直して、その全てを止め
るか減らした方が、よほど効果があると思います。

栄養をきちんと摂らないで、やせても健康的とはいえないと思います。
味のしない(おいしくない)植物性油脂を極力摂らない事、それだけです。

今から20〜30年前なら、添加物や農薬の多い野菜や人工的に精製さ
れた食品がとても少なかったので、「好き嫌いしないで、何でも食べな
さい。」という親の言うことは正論で健康への近道でした。でも、現代
社会では、このようなのどかな食環境ではないのです。

(7)見えない海外の貧困地で生産される植物性油脂の原材料。

中国などの安い人件費による、見た目重視だけのきれいな、でも農薬漬
けの野菜を加工した食品。また熱帯雨林を消し去り、畑に換えて栽培さ
れたパーム油などは、日本向けに輸出する為だけに作られたものです。
日本人の油の消費が、森を消しているともいえます。こうした油脂の輸
入量では、日本はともて多く、そのほとんどがインスタントラーメンな
どの食品工業で使われるのです。こうして油脂が日本の社会に、どんど
んばら撒かれています。インスタントラーメンは、止めた方がいいです。

そんな気がなくても多くの日本の消費者が、大量の油脂の入ったこうし
た出来合いの加工食品を買い消費することで、結果的に南の貧しい国々
の森を破壊していることになっているのです。


(8)まだまだある植物性油脂まみれの食品。

出来合いの弁当なんて、植物性油脂関連の食品の集合体のようなシロモ
ノです。何度も使って酸化した油での揚げ物やキンピラゴボウや赤い魚
肉ウインナーの炒め物、中国野菜、味の濃いソースやケチャップ、脂肪
のかたまりマヨネーズ、タルタルソース etc。こんな味の濃いものばか
りを常食にしていたら、味覚も感性も麻痺されて、味が分からなくなり
ます。

食品に対して、自分なりの良し悪しを判断する知識を持たずに、売り手
の云うがままに、ほいほいと買って食べ続ければ、簡単に健康を害しま
す。それを防ぐには、出来るだけ加工されていない原材料(肉、魚、野
菜、果物、牛乳など)を中心とした基本食材のお買物をして、自分で一
から料理する事です。加熱するだけで食べられるような半加工品や惣菜
などには手を出さない事です。

外食も地元で信頼できるレストランなどを自分で見つけて、楽しむよう
にすれば、こうした植物性油脂を体に入れる機会がぐっと少なくなると
思います。


(9)チーズマーケットであるために。

私達チーズマーケットでは、自分達の食生活を見直し改善しています。
なぜなら、何でもOKで食べていたら、舌がおかしくなり、どのチーズ
が本当に美味しいのか、今の味が以前とどう変わったのかが分からなく
なるからです。これでは仕事に差し障ります。私のコメントを判断材料
にされ、試食なしで注文されるネットのお客様に対して失礼です。薄味
のものや添加物や化学調味料のないおかずを作り食べています。そのほ
とんどが自分達でだしをとるところから料理しています。時間がないと
きでも、出来合いのものを買わず、果物とパンとチーズとオリーブオイ
ルと野菜だけを食べています。

自分の食事の為にたっぷりと時間を使えるって、実は一番幸福なことな
んじゃないかな?と思い、毎日の生活そのものを楽しんでいます。

私は、野菜やキノコ、果物をたっぷりと食べます。高いですが、自分へ
の投資だと考えています。時にはパンやお米以上に果物を食べます。
(何だかチンパンジーのえさのようですが。)そしてチーズや牛乳など
の発酵食品、それにジャムやオリーブの実、ドライトマト、ピクルスな
どきわめて単純な加工食品を食べることにしています。

また、私達の扱うチーズは、フランス国産の草を食べて絞られた乳に塩、
乳酸菌、酵素でつくられたもので、100%原材料の出どころが明らか
です。それが安心の理由です。(北海道産の牛乳といっても、地元の牧
草でなく、アメリカ産のデントコーンなどの配合飼料で育った牛の乳は
一体何処産といえるのでしょうか?)ランジス市場のチーズは、日本向
け輸出用に原材料を落として作られたものではなく、地元フランス人の
中でも、特によい品質を求める方が買い求められるチーズ専門店で売ら
れる、そんなチーズなのです。

一方、中国で日本向けの野菜を作っている方達は、余りの農薬の多さに
自分達は決して食べないといいます。大手外食産業の惣菜やレストラン、
チェーン店や先のスーパー、デパートなどの中食、缶詰、真空パックさ
れた食品などに、知らないだけでこういった野菜が使われているかも知
れません。

また、私達は魚や貝や海藻類もよく食べます。肉も少々。でも味付けに
味の濃いケチャップやソース、タバスコなんて使わないのです。

独立して仕事が順調なお陰で、余裕のある生活ができるようになりました。
毎日、良質な食べ物にお金を使えることがとてもれしいです。(食費は、
月に一人で5万円も、^^)。もう、それで十分にいい食生活が送れて
いると思います。とても満足しています。)


健康は、毎日の積み重ねが大事で、絶え間ない注意と努力が必要です。
知識を蓄え、研究し、知恵を磨いて、本能的に体が求めてしまう油脂を
あなたの理性で上手に付き合っていくことが大切だと思います。

皆様方の健康をお祈りして筆を置きたいと思います。

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メルマガ34号(植物性油脂(サラダ油やマーガリン,etc)の摂り過ぎが問題)