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沖縄のアップルマンゴーの生産現場。(7月2008沖縄県・糸満市)



7月15(火)(2008)、マンゴー農家の上原さんに、アップルマンゴーを栽培しているハウスを見せてもらいました。沖縄でのマンゴーの生産現場を見るのは、これで3か所目です。複数の農家の方の同じ作物の生産現場を見せてもらうことで、共通している点、個人差などがよく分かるので勉強になります。これは、チーズの製造現場でも同じことで、同じ質問をしてその答えから共通することや相違点を明らかにしています。

日焼けした顔に少年のような澄んだ眼をしていました。

上原さんを見た時、一瞬イタリアのシチリア島の人かと思いました。彼らの様に穏やかなお顔だったので、初めて会ったとは思えないほど親しみを感じました。きっと素晴らしい農産物を作っていらっしゃると思いました。
 
下の写真が上原さんのマンゴーのハウスです。覆っている白いものは、ビニールではなくてガーゼのような風を通す素材でできています。ビニールだと台風の時に風が通り抜けないので、テントごと吹き飛ばされるそうです。

亜熱帯の沖縄では2月の受粉シーズンの低温対策と台風に備えて、この様なハウスが欠かせないそうです。

どのマンゴーも一つ一つ紙製の袋に入れられています。そして、その実がぶら下がっている枝には糸が結びつけてあって、その糸でマンゴーを吊るしてあるのです。ここまでやれば、熟して地面に落ちたり、風で落ちることがなくなるそうです。なるほどー。でも、一本のマンゴーの木に約100個の実がなるので、その作業量はとても多くて大変なことだと思いました。

オーストラリアのマリーバでは、ハウスもないし、マンゴーに袋もかけていませんでした。それに比べると沖縄のマンゴーは労力が必要だと思いました。

ハウスの中を歩いて見ていると地面には何本ものペットボトルが転がっていました。よく見ると青い紐が付いていて、その先はマンゴーの木の枝の先端に結びつけてあります。上原さんによると、「こうすることで上に延びようとする枝が、水平に延びるようになるんだ。」と説明してくれました。マンゴーの木が、人間の背丈ほどの高さなら、脚立を使わずに収穫できたり、日々の手入れも楽になるということでした。なるほどー。

使い終わったペットボトルに水を入れて重しにするとは、良いアイデアですね。

マンゴーの実を包んでいた袋を開けてマンゴーを見せてくれました。立派なマンゴーです。これで500g以上はありそうです。甘いいい香りがしてきます。うーん、早く食べたいなぁー。

この写真の様に新しいマンゴーは、表面に粉が吹いてある様に光沢がありません。これが新鮮さの目印なのです。ワックスをかけたように光沢のあるものは、収穫して何日間か経過したものです。

このマンゴー畑も上原さんのお父さんが始めたそうです。そして、上原さんも転職して昨年から本格的にマンゴー作りを始めたそうです。上原さんは、その他の畑にも新しいマンゴーの苗を植えていました。また、ドランゴンフルーツや数種類のフルーツも栽培していらっしゃいます。これから数年かけてじっくりと形もよく味もよいマンゴーが作れるようになりたいと話していらっしゃいました。私達も上原さんに何らかの協力が出来たらいいなぁと思いました。


沖縄のアップルマンゴーの生産現場。(7月2008沖縄県・糸満市)