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収穫後に追熟させるマンゴー。完熟しても緑色のままで「キーツ」といいます。(7月2008沖縄県・糸満市)



7月15(火)(2008)、マンゴー農家小池さんのお兄さん(上原さん)の所で、アップルマンゴー(品種はアーウィン)以外のマンゴーを見せてもらいました。

いろいろなマンゴーをみくらべると違いが分かって面白いです。

上原さんは、キーツという名前だと教えてくれました。写真では分かりませんが、とても大きくなるマンゴーで1個1キロ前後もあります。2kg以上のものも多く採れるそうです。
 
このマンゴーの特徴は、何と言っても色です。完熟してもほぼこのような緑色をしています。だから、見た目だけでは熟しているかどうかは見分けがつきにくいのです。それでも上原さんは、収穫したばかりか、或いは収穫して数日間経っているかの見分け方を教えてくれました。上の写真のマンゴーの上と下では、表面の白っぽさが少し違うのが見えます。上の方は粉がかかっているかの様に全体が白っぽいです。このマンゴーが収穫したばかりの新しいマンゴーです。片や下のは、上に比べて粉っぽい白さが消えて、緑色にしっとりとした艶が出ています。これは、マンゴーの表面から油脂分が出て来る為です。まるでワックスがかかった様に光沢が出ているのです。なるほどー、プロは違いますね。

キーツは、黄色い実が特徴です。とても甘いです。その甘さがマスカルポーネとぴったりの相性です。

2日後にホテルで下の艶のある方のキーツマンゴーを切ってみました。それが下の写真です。中は見事なほど美しい黄色の熟した果実でした。ミルクのような甘い香りが漂ってきます。私が美味しいと思うマンゴーは、その甘さが砂糖のような単純な甘さではなくて、ココナッツミルクのように乳脂肪を感じるコクのある甘さを持つマンゴーです。この上原さんのキーツマンゴーは、まさにこの甘さを持った私好みのマンゴーでした。
 
キーツは、これからが収穫の最盛期に入ります。沖縄では、アップルマンゴーが7月上旬から収穫が始まりますが、このキーツは、8月上旬から9月まで収穫されるようです。チーズマーケットでは、8月22日と23日の店頭営業日からこのキーツの販売を始めようと思います。どうぞお楽しみに!
 
(補足説明)沖縄では、キーツと呼ばれていますが、今年の3月にオーストラリアのケアンズの朝市で見た時は、「Keitt」という表示があって、「ケイト」と呼ばれていました。毎年ケアンズには1月しか行ったことがなかったで、このマンゴーの存在は10年以上知りませんでした。同じ場所でも時期をずらして訪れると、このような新しい品種のフルーツに出会えるかと思うと、一度っきりの旅では駄目だと思いました。私にとって旅とは、素晴らしい人と出会える機会であると同時に美味しいものを知る機会でもあります。「美味しいものをゆっくりと味わいたい。」・・・いつまでも。


収穫後に追熟させるマンゴー。完熟しても緑色のままで「キーツ」といいます。(7月2008沖縄県・糸満市)