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ピスタチオの薄皮の剥き方。イタリア産ピスタチオでアイスクリームを作る。その1



今回は、ピスタチオの薄い皮を簡単に剥く方法をお伝えします。それはずばり、 ”湯剥き” をすればいいのです。ではどうぞ。

薄皮の付いたピスタチオ。食べるのは、このまま皮のついたままで食べる方がよりおいしいです。完成したピスタチオ。時間と共に鮮やかな色もどす黒くなりあせて来ます。使う分だけその都度、皮を剥くのがいいでしょう。


本来ピスタチオは硬い殻に包まれた木の実ですが、市販のピスタチオは殻を外して上の左の写真のように薄皮付きのものもあります。しかし、この薄皮があるとアイスクリームなどに使うことは出来ません。便利にこの薄皮までも剥かれた実のままのピスタチオも売られていますが、余りお勧めできません。それは時間と共に色も徐々に黒ずんでくるからです。もしもその都度自分で簡単に皮が剥ければ、色鮮やかなピスタチオを使ったデザートが出来ます。おいしいものを食べるには、それなりに自分の時間を使うことが必要だと感じています。市販されているピスタチオアイスクリームの多くは、既にペースト状になったピスタチオを使っているので、本来の風味は落ちています。しかし、自宅でピスタチオの実から作れば、それはそれは素晴らしい味と色のアイスクリームが出来あがるのです。


皮の剥き方

 

1.皮を剥きたい分だけのピスタチオを器に入れます。写真は約100gです。

 

2.なべにカップ1杯ほどの水をいれて沸騰させます。

 

3.沸騰したらピスタチオをパラパラとなべに入れます。箸で軽く混ぜて約15秒ほどで火を消します。

 

4.熱いままなべからざるに移してピスタチオだけにします。(冷水で洗いません。)

 

5.大きなお皿にピスタチオを広げます。こうすることで余分な熱を逃がし、粒同士がくっ付かない様にします。

 

6.指で一粒ずつ摘まんで、皮を剥きます。お湯で皮がしんなりとしているので、つるんと簡単に剥けます。皮にもうまみや香りが含まれていますので、そのまま食べる時にはこの薄皮ごと食べた方がよりピスタチオを味わうことが出来ます。




このピスタチオから皮を剥いてアイスクリームを作ってくれた月形町の田辺さん。札幌で長年コックさんをされていて、昨年(2006)の夏から町内の農家さんから仕入れた野菜や果物や穀物を使った農産物の加工品を作る仕事を始めています。そうです!彼もついに自営業を始めたのです。パン作りからお惣菜、アイスクリームやケーキなど頼むと何でも作ってくれます。全く素晴らしい方です。

チーズマーケットの店頭販売にパンを焼いて届けれくれる月形町の田辺さん。おいしいものを作りたいという理想の高さが素敵です。

下の写真がそのピスタチオのアイスクリームです。味はもちろんですが、何といいましてもいい香りがするのにはとても驚きました。そうなんです! ナッツ類は味だけでなく、香りもあるということを知ったのはとても大きな発見でした。多くの日本人はアーモンドやピスタチオなどのナッツに、それぞれに固有の香りがあることを知らないで食べているのではないかと思います。

田辺さんが作ってくれたピスタチオのアイスクリーム。この新緑のようなやさしい緑色がピスタチオから来ているかと思うとそれだけでありがたくなります。

このピスタチオのアイスクリームの作り方は、別の機会にご案内したいと思います。



ピスタチオの薄皮の剥き方。イタリア産ピスタチオでアイスクリームを作る。その1