クラテッロ(イタリアの生ハム)を食べる前の下準備(処理方法) |
今回の話題は、クラテッロを食べる前にやらなけらばならない下準備について、写真を見ながら解説します。 |
クラテッロは、豚の膀胱の中に豚肉を詰めてハムに仕上げたものです。一年以上も熟成庫でぶら下げた状態で熟成させるので、膀胱の膜(ケーシング)には、カビなども付着します。きれいに洗い流してあげることで、カビ臭さが消えて生ハム本来の風味を味わうことができるのです。 |
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1.まず、はさみでクラテッロの紐を全て切って取り除きます。 | |
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2.次にクラテッロをボウルに入れます。クラテッロを回転させながら、流水を上からかけてよく洗います。(洗剤は使いません。)紐がくい込んでいた窪みの部分は、新品の歯ブラシなどを使いゴシゴシこすり洗います。これで表面に付いた埃やカビが取り除けました。写真は、洗った後の様子です。 | |
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3.洗ったことで豚の膀胱の膜でできたケーシングが柔らかくなりました。次にクラテッロの表面にある糸で縫った所を探します。その糸を鋏で切ります。 | |
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4.3の部分からケーシングを広げながら剥がします。これで第一段階は、終了です。 | |
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5.ケーシングを取り除いたクラテッロの表面をぐるりと見て、まだカビがあったら、ナイフでそぎ落とします。(こすっても消えないようなら、取らなくても構いません。)次に新しいボウルにこのクラテッロを入れ、上からそっと辛口の白ワイン(安いのでOK)を注いで表面を濡らします。キッチンペーパーで包み、白ワインが表面全体に浸み渡る様にします。 | |
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6.乾燥を防ぐためにボウル全体を大きなビニール袋で包み、そのまま冷蔵庫で3日ほど置けば、下準備の完了です。 | |
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7.ボウルからクラテッロを出し、その表面を新しいキッチンペーパーで拭いて、ワインの水分を取り除きます。いよいよクラテッロをカットして美味しく頂きましょう。 |
クラテッロ(イタリアの生ハム)を食べる前の下準備(処理方法)2008 |