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北海道札幌市南区にある農園でのさくらんぼ狩り 2007年7月



7月8(日)(2007)は、今年初めてのさくらんぼ狩りに行きました。場所は、札幌市南区砥山にあるさくらんぼ農園です。私達が7年ほど前から毎年欠かさずに行ってい農園は、八剣山トンネルにほど近い瀬戸果樹園さんでした。しかし、ここのご主人は数年前に他界されました。それを知って、当時は本当に悲しいだと思いました。その後、瀬戸さんの隣にある「砥山ふれあい果樹園」が、これらの残ったさくらんぼなどを引き継いだそうです。そして、今年もあの瀬戸さんを偲んで、この「ふれあい果樹園」にやってきました。生前の瀬戸さんは、本当にやさしい目をしたいいお顔でした。その時、「農業をやっている人というのは、何て素晴らしい顔をしているんだ!」という強い憧れが、私の心の中に記憶された気がします。そして、それがきっかけになったのか、今ではフランスやイタリア各地にいろいろな農家の人を訪ねるようになったのだとも思います。都会暮らしの私にとって農家を訪ねることは、おいしい野菜や果物を食べる事の他に、もっと大事なものを得ている気がします。それは、こうした素晴らしい顔をした農家の人を見たり、お話をお聞きする事で、自分の中に足りない何かを考えるよいきっかけを与えてもらっている気がするのです。おっと、余談が長くなりました!
 
では、さくらんぼ狩りの様子をご覧下さい。下の写真は、この農園から南の方(定山渓側)を撮った写真です。お天気も良く遠くに見えるおにぎりのような三角の山が目を引きました。テントでは、カブトムシを売っていました。さくらんぼ狩りの料金は、大人800円です。時間制限はありませんので、ゆっくりと食べたり、休んだりできます。また、お土産のさくらんぼを採ることもできます。持ち帰り料金は、100gで130円でした。

札幌ハーフマラソンがあったこの日、13時から15時までは、230号線の一部も交通規制があるということだったので、早めに切り上げました。

この農園では、いろいろな品種のさくらんぼの木があります。佐藤錦や水門や南陽や紅秀峰などです。
 
その中で私のお勧めは、大粒で歯ごたえも良い南陽です。他のさくらんぼと違い、遠くから木を見渡しても、これだけは赤っぽい色をしていないので、すぐに南陽の木だと分かります。南陽は、全部が真っ赤にはならず、ところどころが、うす黄色をしているので見つけやすいと思います。その色具合は、下の写真でお確かめ下さい。

これが南陽のさくらんぼです。スーパーで見かけることが少ないので、さくらんぼ狩りの時には、こればかり食べています。

さっそく美奈子店長は、日に当たっている大粒の南陽を採って口に入れました。そのおいしさは顔を見ればすぐに分かります。この南陽の木は、他の観光客の人も気がついていないのか低い枝にまでたくさんの実が付いていました。さくらんぼ狩りも7月下旬頃になるとたいていの木は低い枝の所には実が無くて、脚立に登って高い枝の実を採らなければならないのですが、今日はさくらんぼ祭り(7月7日から22日まで)の2日目とあって、この様に手を延ばすだけで、おいしい実を採ることが出来ました。

手を延ばすだけで、さくらんぼを採れるのが嬉しいです。大きな脚立はちょっと危険です。

たくさん食べたので、散歩がてらもっと南側に伸びる果樹園の方を歩きました。すると、南陽ではないですが、同じく大きな粒でもっと赤い実のさくらんぼがありました。これもなかなかおいしそうなので、つまんで食べてみると、甘みがあり酸味も少なくて私好みでした。うーん、これはなんだろう?と思いながら、これを持ち帰りにしようと決めました。

赤い服を着た美奈子店長。家族連れのお客さんもたくさん来ていました。

下の写真がそのさくらんぼです。見比べるとやはり南陽よりも赤いのが分かります。ナポレオンかなー?などと、後半はこの木の下で心行くまで食べました。食べながら、木の下の雑草の茂り方から農薬をどれ位使っているのかなぁとか、お客さんが食べた後に出した種から芽が出たらしく、若いさくらんぼの木が雑草の間から育っているのを見たりといろいろな事を考えて過ごしました。おいしいものをいい環境の中で食べて本当に頭にも体にもいい刺激を受けました。

紅秀峰という品種のさくらんぼ。ことしは、このさくらんぼに夢中になりそうです。

帰るときに、持ち帰りのさくらんぼの代金を払った時、このさくらんぼは、紅秀峰という品種だと教えてもらいました。佐藤錦と天香錦」を交配して出来たもので、1991年の登録された比較的若い品種とのことでした。
 
自営業なので仕事をやりくりして、もう一度今週中に来たいと思います。11日の水曜日が晴れることを祈りつつ・・・。大都市の札幌に住んでいても、ちょっと車を走らせれば、こうした素晴らしい果樹園に行けるなんて、とても有難いことです。次回は、食べることの他に、さくらんぼの木の枝がどのように剪定されているかについて、よく観察をして自分の庭にあるさくらんぼの剪定の参考にしたいと思います。考えることは、とても楽しいです。


北海道札幌市南区にある農園でのさくらんぼ狩り 2007年7月