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ベランダでグリル(肉や魚を網焼きにすること)を楽しみます。



今年の9月にモンドールの工場を見るために、フランスへ行きました。その時に私にとって大きな発見がありました。それは、・・・・、今回の話、「グリル料理がおいしい。」という発見でした。ここ1年ぐらい前からは、フランスやイタリアへ行くと3度の食事は出来る限りレストランで食べる様にしています。それはチーズ以外のいろいろな食材をもっと知りたいからです。例えば、フランスでは地方ごとに地形や気候や地質が大きく変わります。その為その土地土地でしか収穫できない農作物もあって、地方色豊かなお料理を楽しむことができるのです。そうした食べ物をマルシェで実際に手にしたり、そうした食材を使ったお料理の作り方や楽しみ方も知りたいので外で食事をするのです。今回の旅はスイスに近いフランシュコンテ地方ですが、ここでは何といいましても牛肉がおいしいのです。普段の私は肉をほとんど食べません。それは北海道に住んでいると断然魚がおいしいからです。でも、フランスに来ると特に牛肉がおいしいのでよく食べています。そしてフランシュコンテ地方のいろいろな町のレストランで食べた牛肉のソテーが、とてもおいしいことに改めて気が付いて、一体どうしておいしのだろうかと考えた時に、その答えの一つがこのグリルという料理法だったのです。


虎杖浜のほっけの干物です。カルタパコの油川さんからのお土産です。

確かにメニュを見ると「グリル」と書いてありました。では、グリルとは何かといいますと、肉や魚を網で焼く料理の事です。今まで牛肉を焼いて食べる場合は、フライパンに油を引いて焼くのがほとんどでした。網を用意して牛肉を焼くという料理法は頭に無かったのです。でも、こうして網で焼くととてもおいしいのです。日本人なら魚を網で焼くのはよくやりますが、肉もこうして網で焼くとおいしいのです。そういえば、日本でも「グリル」の文字が飲食店さんの名前や看板のキャッチコピーにありますが、なるほどそういう事に気を使っているお店ということだったんですね。


さて、上の写真は、今晩のおかずとしてほっけという魚の干物を焼いた時の様子です。場所は何とベランダなのです。昨日降った雪が少しベランダにも残っています。今の気温は3度ぐらいです。こんな寒い中でもじっと焼けるのを待っていたいほどグリルをした魚もまたおいしいのです。


グリルのいいところは、網から出てくる煙の燻し効果でうまみが出るのです。

では、どうしておいしいかと申しますと、理由はいろいろありますが、何といいましても魚や肉から出てきた油が火に落ちるとじゅーと炎が出て、次に煙がもくもくーと出てきます。この煙が魚を燻すので、いい味が付くということのようです。また、網焼きなので余分な肉や魚の脂分も下に落ちる事からも、いいお味になるということのようです。今回はガスの炎でしたが炭火などですと、更に遠赤外線が出てふっくらと焼けるのもいいようです。美味しいのは分かるけど、焼く時にたくさんの煙が出てしまい家の中が魚臭くなるとう悩みがあったのですが、今回のようにベランダで焼く事でその悩みも解決しました。私は余り人の目を気にしない人間なので、家の前の歩道で魚を焼いてもいいのですが、ベランダですと人目も気にせずにのんびりと焼く事を楽しめるのでそれはそれで良かったと思いました。


私は魚は皮の方から焼きますが、皆さんはどうですか?

こうして10分ほどでうまくほっけを焼く事が出来ました。大根おろしを作って醤油をかけて頂きました。とてもおいしい干物でした。雪の季節になりましたので、自分で生の魚を買ってきて開きにして塩を振り、このベランダで干物作りから取り組んで、さらにグリルでお料理をして長い冬を楽しみたいと思います。あと、炭をおこすのを上手になりたいです。七輪を買ったのですが、炭はなかなか火が回らないことを知りました。炭がおこせないので、いまだに七輪が使えていません^^)。アウトドアの技術も磨かねば・・・と思います。それにしても、自分で考えてやってみる事は本当に楽しいですね。



ベランダでグリル(肉や魚を網焼きにすること)を楽しみます。