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モン・ドールAOCの製造工程2(カードからモン・ドールの形にします編)



2月に訪問したモンドールの工場の報告として、モンドールAOCの作り方を5回にわたって解説して参ります。
2回目の今回は、牛乳を固めて出来たカードを型に入れてモンドールの形に作るまでを見ていただこうと思
います。能率的な作業になるように設計されたチーズ工場であることが、よく分かりました。無駄な動きを
無くすことで、短時間に作業を行い、それが衛生面でも役に立っている事が理解できました。



モンドールのタンクからカードが流れます。

 

1.前回の話で完成したカードをタンクから取り出します。その受け口には、モンドールの型枠が24個並んだバットが置かれています。

呼吸の合ったモンドールチーズの職人達。仲がいいことが何よりです。

 

2.素早くへらのような道具を使って均しながら、カードを全てのモンドールの型枠に均等に入れていきます。

適量のカードを流し込む為にレバーを元に戻すタイミングが難しそうでした。

 

3.写真のように上にあるステンレスの型枠の高さまでカードを入れるとちょうどそのモンドールを作るのに必要なカードが入るようになっているそうです。

こうした作業でモンドールを作るので、1個1個の重さが違っていても当り前だと思いました。

 

4.ほぼきれいにどのモンドールの型枠にもカードが入りました。このバットが動くようにこの台の下には、ロールがついていました。少しの力でレールに沿ってバットを移動させられます。

モンドールに限らず、チーズ作りでは手早さは重要だと思いました。

 

5.上に載っていたステンレスの型枠を外します。豆腐のようなマシュマロのようなそのまま食べたくなるほどつやがあっておいしそうでした。

このモンドールの蓋もそうですが、とにかくよく洗います。清潔に保つことはこうした一つ一つの地道な作業の積み重ねだと思いました。

 

6.これから、機械を使って上からプレスします。その為にステンレスの上蓋をそれぞれのモンドールに被せます。

ホエーが見る見るうちに流れて川のようになります。辺り一面にいい香りが漂います。

 

7.これがモンドールの型枠をプレスして水分を抜くための機械です。徐々にカードから水分(ホエー;乳清)が滴り落ちてきます。このホエーは、後で豚さんたちの栄養のある飲み物として使われます。なので、おいしいチーズを作っている所には、おいしいソーセージや肉も生産されてことが分かりました。

よく締まった木綿豆腐のようなモンドールの赤ちゃんの誕生です。

 

8.30分もしないぐらいでプレスが終わり、機械からモンドールを取り出し、ステンレスの上蓋を外します。モンドールらしくなってきました。この段階まで、まだ塩は一切使っていません。

            

モン・ドールAOCの製造工程2(カードからモン・ドールの形にします編)