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アグリツーリズモの夕食では、家庭料理から旅先の地域料理や伝統料理も味わえます。(Mendulas,Agriturizumo,Sardegna)



2月18日(月)(2008)は、移動日です。早朝にヨゼさんの牧場で搾乳を見せて頂いた後に食事をして北に向かいました。サッサーリ県にあるヴィラノーヴァ・モンテレオーネ町が目的地です。ここには、協同組合による羊のチーズ工場があります。チーズマーケットで輸入しているいくつかのペコリノチーズは、ここの工場で作られています。
 
そして、もう一つの目的は、この町の外れにアグリツーリズモをしている農家があり、何と此処では羊のチーズを作っている様だと美奈子店長から聞いていたので、会ってみたいと思っていました。幸い当日の朝にピアランナさん(ヨゼさんの妻)にイタリア語で電話をかけてもらったところ、空いているということでしたので、今日のお宿になりました。

美奈子店長の笑顔は、ワールドクラス! 初めて会う人にもすぐに受け入れられ、愛されています。

マリアさんとピーノさんの素晴らしさはたくさんあるのですが、今回は夕食の充実ぶりをご覧頂きたいと思います。あとから分かったことですが、この地域特有のお料理なども出してくれていたようです。旅行ガイドなどでいろいろなお料理が出ていても、一体どこに行けば食べられるのかは、旅行者には分かりませんが、アグリツーリズモを利用すると、いろいろな地域料理を出してくれるので、食べるのが好きな人にもお勧めの宿だと思います。それでは、どうぞ。

いるいろな熟成段階のペコリノチーズ。しかもピーノさんの羊乳で作られたものを一度に食べ比べられるなんて。

 

1.私達の仕事がチーズを輸入することだと話したら、夫のピーノさんが毎日作っている羊のチーズを出してくれました。3種類のペコリノ(羊乳)チーズの名前は、お皿の左側にある白っぽいのがリコッタ・スタジョナータです。お皿の下から右方向にあるのが、ペコリノフレスコです。そして真ん中にあるのが、ペコリノ・スタジョナートです。全て生乳で出来ているので、本当に美味しかったです。

ペコリノチーズを熱で溶かして食べるのは、初めてでした。風味が増して美味しかったです。

 

2.これは、ペコリノ・フレスコをパンにのせてピザのように焼いてくれたお料理です。加熱するとびよーんと伸びてこれまた美味しかったです。

リコッタ・フレスカの本当の味は、輸入した後では味わえません。是非現地でお食べ下さい。

 

3.そして、これがお待ちかねだったリコッタです。もちろん、ペコリノです。塩も何もしていません。とても柔らかくそのまま食べたり、はちみつをかけて食べます。もうこの皿でお腹が張ってきました。

パルマの生ハムが一番だ何て思っていては、生ハムの世界の奥深さには気が付けません。

 

4.次に持ってきてくれたのが、生ハムです。ラルドものっています。パンにのせて頂きました。サルデェーニャ島では、小麦も生産しているので、どこに行っても美味しいパンを食べる事が出来ます。

農家製やメルカートで買ったサラミの味を知ると、スーパーで売っているサラミには手が出なくなりました。

 

5.そして、次のお皿はサラミです。全部食べられないので、持って帰りたいほどです。まだまだこれらは前菜です。一体何皿出るんだろうか?と二人で心配になって来ました。

カルチョッフィーは、日本の山菜に似ていると思います。あくがありますが、レモン汁に漬けておくと生で食べる事も出来ます。

 

6.そして、次に出たのが、カルチョッフィーのフリットです。あつあつを頂きました。2月はカルチョッフィーの収穫時期のようで、メルカートでも美味しそうなのが売られていました。

ラビオリにもそれぞれの家庭でいろいろな味があって、アグリツーリズモを泊まり回るのも面白いです。

 

7.やっとパスタが出てきました。前菜は結局6皿もありました。さてこれは、ラビオリです。リコッタとほうれん草が入っています。トマトソースの風味で野菜の味がたっぷりと味わえるお料理でした。

子豚の丸焼きは、見た目がちょっと可哀相に見えますが、生き物の命を頂いているんだという自覚が出ていいと思います。こういう現場を日本の子供達に見せてあげたいと思います。

 

8.そして、これが子豚の丸焼きです。付け合せには、ジャガイモのローストがありました。子豚の丸焼き(ポルチェット;Porcetto)は、サルデーニャ島の郷土料理です。こんなものを出してくれてとてもうれしいですが、やっていけるのか心配になりました。既にお腹は膨らんでいましたが、骨付きの肉にかぶりつきました。私はどうしてなのか肉を頬張ると、「あー、生きてるって素敵。」と思ってしまいますが、無意識に豚の命を引き継いでいると感じるからなのかもしれません。

2月は、赤い色をしたオレンジのアランチャ・ロッサやマンダリンがお勧めです。

 

9.大満足の夕食です。それでもデザートとフルーツを出してくれます。マンダリーノとアランチャと洋ナシを頂きました。写真はいくつかのフルーツを食べた後だったので、数が少ない様に見えますが、山盛りで来ました。

このデザートは、多種・多様なドルチェがある現代では、余りにもシンプルかも知れません。

 

10.そして、最後にサルディーニャ島のデザートといえば、これ(セアダス;Seadas)です。前日に泊まったアグリツーリズモでも出してくれました。中にチーズが入っていて、オリーブオイルで揚げています。外には、はちみつがかかっています。これはもうお腹いっぱいで食べられませんでした。


農家の人との交流があり、おいしいお料理があるアグリツーリズモは、個人旅行にはとてもお勧めです。農家の人が日頃から食べているものは、当たり前ですがとても質(新鮮さ、栄養面、そして安全性)が高いのです。これで1泊2食付で45ユーロ(約7200円;一人当たり)という経済性もあったのでした。^^)  早く行った方がいいですよ。


アグリツーリズモの夕食では、家庭料理から旅先の地域料理や伝統料理も味わえます。(Mendulas,Agriturizumo,Sardegna)