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カリアリの常設市場は、生鮮食品が豊富で熱気がすごい。2008年2月



2月16日(土)(2008)の朝8時半、カリアリの郊外のホテルを出発して、カリアリ市内の中心街にある常設メルカート(市場)に行きました。ここはイタリアの中でも有名な市場のようで、昨年50年の歴史を刻んだそうです。
 
下の写真のレンガ色の長い建物がそれです。周りの道路には駐車する車が溢れて、とっても混雑しています。道路脇の駐車は縦列駐車なので、レンタカーの私には少し難しいので、歩いて1分という近さにあった立体駐車場を利用しました。

これほど大きな常設のメルカートは、私達も初めてでした。

1階から見て回ることにしました。この階には、野菜と果物の店が中央側に配置されていて、そのぐるりを肉屋さんが取り囲んでいます。肉屋は、豚専門だったり馬肉専門だったり、鶏肉専門だったりしています。子豚は皮だけ剥がされて、一頭丸ごとだったり、背骨からきれいに真っ二つにされた半身もぶら下がっていました。内臓もそのまま付いていて、人体模型の様でした。こうした肉は何度と無く見て来たので、今では美味しそうに見えてくるから不思議です。その他の店としては、生ハムやサラミを売る店やチーズ専門店、パン屋さん、ドルチェの店などもありました。

地元サルディーニャ島産の野菜や果物が豊富に揃っていました。2月は、アーティチョークも食べられます。

市場に来てただ見ていてもつまらないので、今日のお昼に食べるものを買うことにしました。まずは、パンです。そして、チーズと生ハムを買うことにしました。また、2月には、赤い色をしたオレンジ、タロッコも季節なので買うことにしました。500gほど欲しいとおばさんに頼んだら、どう見てもはかりは900gはあります。それでも500gの分しかお金を取らないので、申し訳ないくらいサービスしてもらいました。「やっていけるんやろか?」と心配になりました。
 
そして、下の写真の店でモッツァレラとサルディーニャ島のチーズのドルチェサルドを買いました。モッツァレラは、何と牛乳とやぎ乳と混乳製の様なので、より興味が湧きました。とても回転がいい店のようで、モッツァレラも冷蔵庫の外に並べて売っていました。お客さんも買ってから2日以内に食べるのでしょう。それなら、この売り方のほうがおいしいと思います。

ご夫婦で営んでいたチーズ専門店。仲の良さそうなご夫婦でした。

ワインの店もありました。エノテカです。ここではお客さんがペットボトルを持参して、それに好きなワインを入れて買っていました。赤ワインも白ワインも1リットル当たり1.5ユーロ(240円)ぐらいです。

昨日のホテルで飲んだ白ワインは、500mlで何と1.5ユーロでした。一口飲むと喉チンコがぱかっと開いた様な美味しさでした。

ステンレス製のタンクから入れてくれます。おっと私も空のペットボトルを常にリュックに入れて持っていなくちゃと反省しました。でも、持っていないと言えば、お店の方でペットボトルを用意してくれる場合もあります。

持ってきたペットボトルを台に置いて順番を待っているおばあちゃん。酒は百薬の長を実践しています。

たまたまかも知れませんが、この時並んでいたお客さんは、皆お年寄りでした。日本では国産でさえもワインは高価なものですが、日本と違って年金暮らしの人でも、こうして好きなワインを手軽に買うことが出来るイタリアっていいなぁと思いました。「日本では安いと売れない。」と売る側の立場の人の話を聞いた事があります。でも、それはとても残念な事だと思います。ラベルが汚れていたりするだけで売れないというのも情けない話です。中身が何よりも大切なのに、TVや漫画に出ていたとかいう話題性やイメージや名前や値段で買うかどうかの判断をしてしまう消費者が多いその根本的理由は、何でしょうか?ペットボトルに入れてもそのワインの価値を認められるこうしたイタリア人は、正に実を取っているのです。彼らに学ぶべきことが多くあると私は思いました。そしてこの店の様に私も「割安!でもとてもおいしいチーズ。」をこれからも私達のお客さんに提供し続けたいと思います。


カリアリの常設市場は、生鮮食品が豊富で熱気がすごい。2008年2月