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2月のランジス市場でおいしいフランス産チーズを探します。2008年2月



2月15日(金)(2008)の朝、ランジス市場に行きました。今回も取引先の運送会社の方が迎えに来てくれました。朝9時の空は、少しガスがかかっていてとても肌寒いです。(摂氏1度だそうです。)
 
今回は、余り時間がありません。というのもシャルル・ド・ゴール空港から午後3時5分発の飛行機に乗る予定があるからです。9時40分に市場に着きました。さあこれから正味1時間20分でいろいろな事をしなければなりません。少し緊張しながら、優先順位をつけて取り掛かりました。
 
最初にミカエルさんを探しました。昨年のお礼を言ってオーストラリア産のドライマンゴーと札幌にあるまるやさんのどら焼きをあげました。「これおいしかったよ。」と言ってくれました。もちろん緑茶のティーバッグも一緒にあげました。ミカエルさんに追加の注文をしたいと告げて、パレットを用意してもらいました。

ミカエルと美奈子店長。朝6時前から市場で働いています。

ランジス市場に行くと欲しいチーズがたくさんあります。また、初めて見るチーズもあり、興奮してきます。今回の仕入れの旅に出る前に在庫を調べましたが、大きな冷蔵庫がほとんど空っぽになるほど、よく売れた1月と2月でした。だから、もう何でも仕入れたくなるほどでした。ビエさんのセル・シュール・シェールにクラックビトゥー、新しい作り手のサントモール・ド・トゥーレーヌ。そしてガショーンです。また、マンステール・フェルミエや昨年6月に訪問したドネさんの羊のハードチーズも仕入れました。これは六角形をした一風変わったチーズですが、味は抜群です。イヴさんもお勧めのチーズで、最後に私達が追加した全てのチーズを見てくれて、「やるなぁ。」という様な笑顔を見せてくれたのが、うれしかったです。

やっぱりやぎのチーズが人気です。実際に目にして仕入れられるのは、楽しいです。

ようやく仕入れが一段落したら、2週間ほど前にメールで注文した分で追加したいチーズもその量をスティーヴさんに伝えました。来週の火曜日に選んでくれるとの事でした。これらのチーズは、私達が帰国する一日前に札幌に着くように手配してくれます。本当にありがたいことだと思っています。
 
ランジス市場に行くとイヴさんがいろいろなチーズの事を教えてくれます。今回は、新しく取引をすることになったやぎのチーズを作る農家の方のチーズが届いたので、一緒に見せてもらいました。

イヴさんがフランス中を回って、小さな生産者を探して取引を始めています。

下の写真の様にいろいろな形や大きさのやぎのチーズです。美奈子店長は、生産者の住所や電話番号やCEEナンバーを記録します。私は値段とチーズの色や香りや味を確かめます。帰国後にミカエルにメールで輸入するための商品番号や入り数、出荷可能な季節などを確認してから、輸入が始まります。楽しみです。

ブーゴーさんのチーズはありませんが、また別の素晴らしい生産者のチーズを知るいい機会だと前向きに考えています。

ここで残念なお知らせがあります。私達も三度も訪問した南フランスのやぎのチーズを作っているブーゴーさんのことです。昨年の秋からチーズ作りを止めたそうです。12月に何度も注文したのですが、毎回チーズが来ないので、どうしたのか?と心配していました。カリーヌから大まかなことをメールで知りましたが、今回はより詳しく聞こうとイヴさんに質問してみました。すると、親戚・家族内で看病が必要な人があって、チーズを作る人手が足りなくなったそうです。でも、280頭のやぎとチーズ工房などを売却して廃業したわけではありません。今もブーゴーさんは、毎日やぎを育てていて、ミルクだけを売って生活している様です。やぎの飼育を続けていれば、またいつかチーズを作れる日が来ると思います。それまでじっとブーゴーさんを見守り続けていこうと思います。人や物はいつまでも居たり有るとは限りません。日々暮らして行ける事に感謝して、目の前にあるチーズを感じながら頂こうと思います。


2月のランジス市場でおいしいフランス産チーズを探します。2008年2月