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牛とやぎを飼い、チーズを作り始めたご夫婦(Noemie et Mickael)Andelaroche(2008年8月、オーヴェルニュ地方)



8月11(月)の朝、St.Loupのホテルを出ました。朝から雨が降っています。とても寒い日となりました。これから東に向かって走り、オランダから移住して酪農をしている人を訪ねましたが、留守の様で会えませんでした。そこで、もう一軒の農家を訪ねることにしました。とても小さな村 Andelaroche を目指します。でも、その農家が何処にあるかは、ミシュランの地図には出ていません。^^)あとは自分の勘と地元の人へ聞くことです。そうして何とか目的の農家に着きました。

奥さんのノエミさんは、やぎと牛のチーズを作っています。

ここでは、やぎのチーズの他にヴァッシュ・フェルミエに似た牛乳製のフレッシュタイプのチーズも作っています。ご夫婦は、10年ほど前から、二人でこの仕事を創めたそうです。直売店は、チーズ工房とつながっていて、その隣には、下の写真の様な天井のとても高いやぎの畜舎がありました。せっかくなので、やぎと牛乳と2種類のチーズを買いました。あとで少しずつ食べましたが、どちらも実においしいチーズでした。

私達の姿を見るとざざっと走って全てのやぎが柵まで寄ってきます。さらにその中で興味があるやぎは、袖や腕などの匂いを嗅いでいます。

やぎの畜舎に行くとほとんど全てのやぎさんが、柵に固定されていました。身動きが取れない状態です。どうしたのかと見ていると、夫のミカエルさんが園芸で使う様な刃が曲がった剪定ばさみのような道具で、やぎの爪を切ってあげているところでした。4つの足を代わる代わる持ち上げて、切っています。年に2回ぐらい切ってあげているそうです。私もやぎの爪切りは初めて見ました。結構深く切っていました。

年に2度ぐらい、足の爪を切るそうです。ちょうど今日はその日のようでした。

しばらく餌をあげたり、やぎと遊んだりしました。美奈子店長が予め用意しておいた質問票を見せながら、このチーズ工房のことをいろいろと聞きました。この質問票は、英語とフランス語でかいてあるので、お互いに分かるようになっています。これは、素晴らしいアイデアだと思います。私達はほとんどフランス語を話せませんが、こうして何とか通訳を使わずにやっています。^^)

バーニーズの愛犬と握手をしているチーズマーケット社長。

朝11時過ぎになると、二人は着替えて家に帰る準備をしています。そろそろ時間かなぁといいうことで、一緒に写真を撮ってお別れしました。彼らも自営業。朝の仕事はとても早いけれど、こうして一日の中でゆっくりと出来る時間があるのがいいなぁと思いました。10月に行った時に、ランジス市場のイヴさんに話をして、いつか彼らのチーズも日本の皆さんにご提供できるようにしたいと思いました。とても清々しい若いご夫婦でした。


牛とやぎを飼い、チーズを作り始めた若いご夫婦(Noemie et Mickael)Andelaroche(2008年8月、オーヴェルニュ地方)