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Ermitageブランドでマンステールのチーズを出荷する工場。2008年6月



6月19(木)朝8時過ぎ、ケンプさんの家の近くの村(Breitenbach)にあるロジ・ド・フランスのホテルから車で西に向かいました。途中に過ぎた峠にはスキー場があるほどの標高で、そこを越える時はすぐそこに谷底が見えたりしてとても怖かったです。(道は舗装された幹線道路ですが、・・・。)2時間弱で、Rochesson村にあるErmitage社のマンステールの工場に着きました。さて、工場はどこでしょうか?捜索が始まります。
 
村を一回りしましたが、それらしき看板が見つかりません。仕方なくパン屋さんに入って、何処にあるか聞くと、奥さんが「すぐそこよ。」とおっしゃいます。でも、指を指した方向には何も見えません。私たちが分かっていないのを悟ると奥さんは、さらにちょっと歩いて指差しました。「えっ、パン屋さんの隣なんですか?」そうなんです、下の写真がその目的のチーズ工場だったのです。(右に窓が見えるのがパン屋さんです。)

入り口は、道路に面していなく、看板もありません。

中に入ると、白衣を着た2人の女性が働いていました。挨拶をしてから私達の目的を話しました。すると私の一存では決められないからと言って、本社の上司に電話で確認してくれました。結果は、カーヴ内の写真を撮らない条件で、見ることを許可してくれました。

フランス語で話しているので、10%ぐらいしか分かりません。^^)

カーヴに入る前の部屋が下の写真です。この部屋の右手にカーヴがありました。広さはざっと30畳位の広さでした。壁と天井と床は、全て石で出来ています。窓はありません。壁に白熱灯が何個か点灯しているだけなので、薄暗くて、ひんやりとしていました。マンステールは、ステンレスの網棚に載せられていました。

良い香りのする工場というか加工場でした。

ここは、チーズを作る工場ではなくて、熟成させたマンステールを包装して、出荷するだけの場所の様です。下の写真は、入り口近くにある直売店の様子です。先ほど電話を掛けていた処です。私達がいる間にも数人のお客さんがマンステールを買いにやってきました。みな普段着姿で地元の人達のようです。なるほど看板も無いので、観光客が見つけて買うのは難しいと思います。

チーズマーケットでは、ここのマンステールとブリーを輸入しています。

実際に、ここのチーズがミルクから作られている現場を見てみたいと思いました。電話を掛けてくれた女性にここのマンステールは、何処で作られているかを聞いて、早速行ってみることにしました。5軒ほどの農家が作るマンステールを仕入れて、それを熟成させて、Ermitageブランドで販売しているとの事でした。まだ10時近くなので、作業の一部でも見ることが出来ると思いました。筋書きの無いドラマが展開していきます。

(おまけ情報)この隣のパン屋さんのパンやサブレはとても美味しかったです。道を尋ねた時の笑顔を見て、私は「ピン」と来ました。チーズ工場の見学を終えた後、お礼の意味も込めてパンとサブレを買いました。場所は、グーグルマップで、「FRANCE Rochesson」という地名を入れると出てくると思います。


Ermitageブランドでマンステールのチーズを出荷する工場。2008年6月