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ピサの市内で見かけたいろいろな露店(イタリア・ピサ市 2007年10月)



10月20日(土)(2007)の朝、ピサ中央駅前からピサの斜塔に歩いていく途中で朝市(メルカート)などを見て回りました。最初の橋を渡る手前にある教会の広場では、この地方のいろいろな農家の人が自分で作った食品を売っていました。サラミや生ハム、蜂蜜やワイン、パンやチーズなどがありました。

教会の広場に出ていたテントの露店。チーズや蜂蜜、肉製品やワインなどがありました。

どれも本当に美味しそうで、あれこれ迷いました。はちみつを売っているおじさんは、養蜂家の様で自分の飼っている蜂も少しだけ連れて来たようで、巣箱も展示していありました。自分で瓶に詰めてラベルを貼るまでしているので、出所が確かでしかも安いです。これは買いでしょう!アカシヤの蜂蜜を買いましたが、1kgで8ユーロ(約1300円)は、とても安いと思いました。

蜂蜜を売るお店。店先には、生きている蜂と蜂の巣が展示してありました。

次は、橋を渡ったメインストリートから少し左側に入った路地で開かれていたメルカート(朝市)に向かいました。今から4年前にもピサには着ているので、覚えていました。ここでは、秋の食べ物もそろっていました。きのこや栗、そして生のオリーブの実もあります。オリーブの実は買っても渋くてすぐには食べられません。自分で塩漬けにする用に売っているのでしょうか?また、柿もありましたが、それらはもう日本では見切り品になる様なとても熟した柿でした。

ピサ市内のメインストリートからそれた路地に出ているメルカート。主に野菜や果物を売る店が並んでいます。

夕方、ホテルに戻る時に、今度はメインストリートでお婆さんが店を出しているのが見えました。大きな声で、チンクエ(5)ユーロと言っているので、何を売っているのかと思ったら、レモンやチョコレートのケーキを自分で焼いているそうです。そして、その売り上げの一部を恵まれない子供たちがいる施設に寄付しているそうです。

ボランティアで子供がいる施設を手伝っているお婆さんが、自分で作ったケーキなどを売っていました。

うーん、こりゃ買わずにいられません。自分用にと明日訪問するオリーブオイル農家のアンジェラさんへのお土産用にと3つ買いました。

お孫さんなのでしょうか?寒い中を二人で元気に売っていました。

それにしてもこのお婆ちゃんはすごいなぁと思いました。どう若く見ても70歳は超えています。自分の身の回りの事すら出来ない老人が多い中、他人の事を案じて自分でお菓子を作って、さらにそれを売ってお金に換えて、社会貢献をしよういうエネルギーがあり、こうして元気で前向きに暮らしている・・・・。人から何かを貰うことばかりを考えているのではなく、誰かを助けようとしていることに私は頭が下がりました。こういう生き方をしている人を知った以上は、私もこういう老人に成りたいという気持ちが湧いてきました。
 
そして、こうも思いました。こういう事(個人がお菓子を作り堂々と販売できる。)が出来るイタリアという国もまた素晴らしいと。日本なら例えばフリーマーケットで個人が家庭の台所で作ったお菓子などを売ろうものなら、保健所が問題にするでしょう。規制が余りにも多すぎて、こうした思いを持つ人の活動を阻害している気がします。家の台所で作るのが、それほど危険な事なんでしょうか?素人が作るから安全じゃないのではなく、むしろ自分では口にしない様なシロモノのお菓子を大量生産する大企業の方が、余程いろいろな問題を抱えているのは、毎日のニュースを見ても分かります。素人が作るお菓子が危険だと言うのなら、「母親の作る食べ物は、全て危険だと言えますか?」と保健所に聞きたくなります。万が一何かあっても責任の所在が明らかなのは、誰が作ったかが分かる個人の方だと思います。食品の安全の確かさは、会社の大きさに比例しているのではなくて、作る人が最後までその菓子を見守り続けられるかどうかだと私は考えています。大きな会社が、人ではなく機械任せに作っているお菓子では、製造ラインを見る人間の数に比べて、出来上がる菓子の数が余りにも多く、一つ一つの菓子に何か問題があるかどうかどうかなんて誰にも分からないのです。その証拠に髪の毛や虫や包装紙の切れ端が入っていたというニュースをよく耳にします。でも、今回のお婆ちゃんのように、「私が一人で作ったのよ。」というお菓子なら、作っている数も目が届く数なので余程安心だと私は思います。それは、お母さんが自分の子供の為に作るお菓子と同様の安心感です。「洗練された味ではないかもしれないけれど、素人こそ危ない食べ物は決して作らない。」と私は思います。だってもしもの事があれば、その責任は自分にあると常に自覚して作っているからです。日本のいろいろな場所(デパート、空港、駅など)でいつでもたくさん売られている食べ物が、全て危険だとは言いませんが、一体どうしてこんなにも遠く離れた場所で一斉に売れるほどの数を作っているのだろうか?と私は疑問に感じますし、そうした食べ物はまず口にしないようにと日々心掛けています。こうして旅に出ると日常と違う場面に出会う事が出来るので、いろいろな事を考えさせられる良いきっかけになります。


ピサの市内で見かけたいろいろな露店(イタリア・ピサ市 2007年10月)