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トリュフの村、サン・ミニアートのモニカ家の夕食は、白トリュフのパスタだった。(イタリア・トスカーナ州 2007年10月)



10月26日(金)(2007)、かれこれ4年ほど取引のある白トリュフの製品を作っているNACCI MONICAさんを訪問しました。以前に行ったのは、確か2006年5月のCIBUSの時で今日は3回目です。札幌の飲食店さん達の間でも、彼らのトリュフ製品はとても評判が良くて、これまでずっと良い関係が続いています。

お転婆娘だったモニカと何でも受け止めてくれそうなリカルド。二人はサンミニアート高校の同級生でした。10月11月は正に白トリュフの季節です。

直売店に着くと、以前あげた「ゆ(湯)」の暖簾が掛かっていたので、嬉しくなりました。席に着いてお互いの近況を話したり、これから仕入れる食品について相談しました。しばらくしてモニカが、「今晩の夕食は一緒に家で食べよう。」と誘ってくれました。今週はいっぱい白トリュフが採れたからパスタにしてご馳走してくれるというのです。「えー?いいの?」と美奈子店長と笑顔になりました。そしてメインのお料理は、モニカのおじさんがやっているお肉屋さんで買ったステーキ用の肉のグリルだそうです。今からとても楽しみです。あー、来て良かった!^^)
 
7時を過ぎて、モニカの家に行きました。家は店と同じ敷地にあるので、自営業には便利です。美奈子店長も台所に入り、皆でお料理をしました。まず、モニカが大きな鍋に水をはり、お湯を沸かし始めました。その間に、下の写真の様にバターを刻んでそれを大きな皿に載せました。

地元産のバター。トリュフには、バターやパルミジャーノレッジャーノが良く合います。

美奈子店長は、ブラシで白トリュフに付いている土を洗い流しています。今年の秋は、雨が少なくて大きなトリュフがなかなか見つからないそうです。どれも小ぶりだと嘆いていました。そして、自宅用にはその中でもさらに小さなものを使っています。「小さいと安いんだ。香りは同じだけど・・。」とリカルドが笑って話してくれました。

L型のかわいらしいキッチン。

フードプロセッサーに洗った白トリュフとパルミジャーノレッジャーノを入れて、スイッチを入れるとあっという間に細かくなりました。

フードプロセッサーは、便利だと思いました。

それを先ほどのバターの上に載せて、あとはパスタが茹で上がるのを待つだけです。

ここままがぶりと食べてみたいです。

頃合を見計らって、モニカがパスタを皿に移しました。写真のようにパスタはざるに入れて水気を切ることなく、そのまま入れます。

L型の酢ステムキッチンのちょうど真ん中にレンジが来るように設計されています。日本では見ない配置ですね。

そして、そのまま良く混ぜ合わせれば完成です。塩と胡椒で味を調えます。立ち上る湯気で、よりいっそうトリュフの香りが部屋中に広がり幸せな気分です。あー、これが生のトリュフの香りだ!と久しぶりの香りに心が踊りました。

とてもエネルギーがあるモニカ。やっぱり元気でないと人生は楽しめません。

下の写真が完成した生の白トリュフとパルミジャーノレッジャーノのパスタです。良い香りとバターとパルミジャーノレッジャーノの濃厚な美味しさに、思わず早食いしそうになりますが、じっくりと良く噛んで頂きました。トリュフの本場イタリアで、新鮮な白トリュフを贅沢にもたっぷりと食べられるなんて、何と恵まれているんだろうと思いました。

こうして簡単に作れるパスタですが、材料が良いだけに味は抜群です。

この後、暖炉でステーキを焼き、皆で楽しく食べました。二人には、4歳になるフランチェスカがいて、幼稚園や二人の実家の親に預かってもらいながら、ほぼ毎日自営業で働いているそうです。本当に忙しそうでしたが、そんな中で私達を迎えてくれた事に感謝しています。いつか札幌にも遊びに来る時には、おいしい料理と世界のチーズでもてなしたいと思います。


トリュフの村、サン・ミニアートのモニカ家の夕食は、白トリュフのパスタだった。(イタリア・トスカーナ州 2007年10月)