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リストランテ・マヨーレの豚肉料理は圧倒されるおいしさ。(Sicilia,Chiaramonte Gulfi)



2月15日の夜、ピアノグリッロ農園のロレンツォさんが、レストランに連れて行ってくれました。名前をマヨーレといい豚肉料理のお店です。今回が2回目ですがとても楽しみにしていました。夜8時の予約でしたが、私たちの他にはお客は一人もいませんでした。不思議なのでロレンツォさんに聞くと、地元の人たちは夜9時ごろから食べに来るというのです。えー?とてもビックリしました。でも、なるほど9時になるとぞろぞろと何組ものお客さんが入ってきて、あっという間に満席になりました。でも夜遅くに食べて太らないかとちょっと心配になりました。

マヨーレの入り口。路地のような場所に店があるので、見つけるのは難しいと思います。地図を持って地元の人に聞いた方がいいと思います。


マヨーレが素晴らしいのは、レストランなのにほとんど豚肉料理しかないことです。レストランといえば、たとえば魚介やピザやパスタなどあらゆるメニュがあることが良いと思いがちですが、フランスやイタリアに来るとこうした一点勝負のレストランが多い事に気が付きます。とても素晴らしいことだと思います。

入ってすぐのお会計の場所です。この奥に客席があります。


不特定多数のまだ見ぬ客の事を考えて?あるいはどうすれば多くの人を呼べるのか?という動機で品数を増やし、あらゆる料理を提供する考え方はなく、自分達が心から美味しいと思える自慢の料理だけを作り、それを目的に来店してくれる少ないお客さんだけで営業が成り立てばいいという単純さといいますか、潔さが素晴らしいと思います。

入り口に右側にあるグリル台。上の写真の右側にこのグリル台があります。

実際には、この店は少ないお客さんどころか多くの常連さんに支持されている店になっています。さて、それではお料理の紹介です。下の写真は、前菜の盛り合わせです。サラミとパンチェッタ。煮た豚肉に豚肉のセラチンで作ったゼリーをのせてあるお料理。そして付け合せはオリーブとミニたまねぎとカリフラワーの酢漬けです。この前菜だけをお代わりして終わってもいい位おいしい一皿でした。

持って帰りたいほどおいしい前菜の盛り合わせ。


次に出たのは、ラビオリとリゾットです。このお料理は係りの人が大きな器をテーブルまで持って来てくれ、その場でそれぞれのお皿に取り分けてくれるので、盛る時にテーブルの回りにはいい香りが漂ってきます。つられてすぐにフォークを握ってしまったことを思い出しました。どちらも豚肉で出汁をとっているので、こくがあっていい味がします。かといってしつこくなくて全部を食べてしまいました。

ラビオリとリゾット。豚肉尽くしのお料理の奥深さに感激しました。


次に頂いたのは、サルシッチャ(豚肉の生タイプのソーセージ)のグリルと豚肉にチーズを詰めたハーブ煮込みの料理です。これまで食べたのは、全て豚肉が主原料ですが、飽きることは全くありませんでした。むしろ、豚肉ってこんなにもいろいろな食べ方があったのかと圧倒されるお料理でした。


料理をする前の豚肉自体がすでに美味しいのだと思います。


このお料理の後で、ケーキを頂いて、リモンチェッロも飲みました。ロレンツォさんといろいろなことを話しながらの楽しい夕食となりました。次回にシチリア島に来たらまた寄ってみたいと思うリストランテでした。美味しいものを食べるとやる気が増えるような気がします。

マヨーレのホームページはこちら。


リストランテ・マヨーレの豚肉料理は圧倒されるおいしさ。(Sicilia,Chiaramonte Gulfi)