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BIENVENUE A LA FERME の運動は、都会の人が農家を訪ねるいい機会。食を身近に感じる心を育てます。コルビエール地方・フランス2007年6月



6月15日(金)(2007)の午後、リュックのオリーブの協同組合とBIENVENUE A LA FERME のガイドブックに出ていたやぎのチーズを作る生産者の所に行きました。そこにはちょうど小中学生の子供達がたくさん来ていました。遠足か社会科見学といったような感じです。
 
この BIENVENUE A LA FERME は、「農家にいらっしゃい。」という企画で、都会などに住んでいる人に農家に来てもらい、農産物がどのように作られているかを見たり体験したり食べたりすることが出来るようになっています。4月に行ったロワールでは、やぎのチーズを作っていたエマニュエルさんの所が、これに当たる農家になっていました。

このマークが、BIENVENUE A LA FERME の目印です。

受け入れの時間は農家ごとに違いますが、ネットで調べる事ができます。ここのチーズのように直売店もあるので、新鮮な野菜や農産物を買うことが出来るので都会の人にも人気のようです。また、さらに宿泊施設をも備えた農家もあるので、農業体験をしておいしい食事も出来るので、体験型の新しい観光スポットとしても定着してきています。

いろいろな熟成段階のやぎのチーズを見ながら、お土産にチーズを買う小学生。フランス語もぺらぺらです。

上の写真では、小学1年生位の子供達が、帰りがけにやぎのチーズを買っていました。やぎやにわとりなどの家畜を見て、チーズの作り方の様子を見て、ゆっくりと半日や一日を過ごして、いい体験が出来ると思います。庭には、さくらんぼやオリーブの木もあります。道端には、フェンネルやローズマリーも生えています。思い思いに植物や動物に触れることが出来て、子供たちも楽しそうでした。

子供が6〜8人当りで大人が一人はいるようなので、先生の他にお母さん達も参加しているのかもしれません。

また、下の写真は、リュックのオリーブの協同組合でオリーブが出来るまでの様子を係りの人からの説明を受けているところです。子供たちは、メモを取りながら話を聞いています。

オリーブのリュック種の木の前で説明を受けている小学生達。高学年でしょうか?

このようにフランスでは、田舎ごとにその地域性を大事にしながら、農業の大切さを広く都会の人にも伝える努力をしています。そして、何よりも自然相手の農家の人を国を挙げて大事にしている気がします。これが農業国、フランスの強さなのかもしれません。
 
食料自給率も日本よりはるかに高いフランス。自国の農業をこうして農業にかかわりの少ない人にも知ってもらい、農業政策にも理解してもらっているのだと思います。こうした体験を通して、都会から田舎に住もうという人たちも現れ、田舎での過疎化問題の解消にもなっているようです。
 
フランスへ来たら、ぜひこうした BIENVENUE A LA FERME をしている農家に足を運ばれるといいと思います。今まで見たことも聞いたことも無い新たな発見が、そこにあると思います。フランスでは田舎こそが輝いています。


BIENVENUE A LA FERME の運動は、都会の人が農家を訪ねるいい機会。食を身近に感じる心を育てます。コルビエール地方・フランス2007年6月