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パリの西に位置するイル・ド・フランスは、チーズといえばブリー



10月20日(2006)、今朝はブリー・ド・ナンジのチーズ工場を訪問する予定でした。しかし、前日ランジス市場にいた時に、訪問することが出来ないと言われました。SIALの準備で多忙とのことのようです。レンタカーもホテルも予約してあったので、クーロミエ町からナンジ町に行きました。途中で、マルシェがある町や世界遺産のプロヴァンにも立ち寄りました。
 
さて、今夜はナンジのロジ・ド・フランス系列のホテルに泊まります。このホテルを選ぶ理由は何といいましてもおいしい食事が楽しめることです。私は、14ユーロ(約2100円)のコースにしました。内容は前菜と魚のメインとチーズまたはデザートです。魚料理を食べ終えた美奈子店長は、デザートを何にしようかとメニュを見ています。私は、セレクションチーズに決めていました。

た。

まもなくして笑顔のお兄さんが、チーズを持ってきてくれました。一目見て感心しました。どれもいい状態です、そして何といいましてもこの地域で作られているチーズがほとんどだったからです。フランス各地のチーズを集めるのも一つのサービスですが、全てのチーズがいい状態で提供できるとは限りません。しかし、今回のようにたとえ種類は少なくても、その地域ならではのチーズを揃えることもよいサービスだと思います。しかも生産地から近いので低価格でいい状態でお客さんに提供できるからです。

た。

さて、チーズは全8種類が用意されていました。そのうち6種類は地元の白カビチーズです。残りは地元産のやぎのチーズと軽いウォッシュタイプのノルマンディー地方のポンレヴェックでした。ここイル・ド・フランス地方は、ブリーという白カビのチーズの生産が盛んです。ブリーが生産される地域は、パリの東にあるイル・ド・フランスの中でも、北部を東西に流れるマルヌ川と南部を東西に流れるセーヌ川の囲まれた内側の場所です。ブリー・ド・モーやクーロミエ、ブリー・ド・ナンジ、ブリー・ド・モントロー、そしてブリー・ド・ムランなど日本でも聞いたことのある白カビチーズが作られています。今日一日で北から南まで車で走りましたが、その広さは北海道の道東みたいに道がどこまでもまっすぐに伸びるほどです。道の左右にはどこまでも続く農地。しかも北海道と違って気候が温暖なので、とても多くの作物がほぼ一年を通して収穫できるんだろうなぁと思いました。まさに豊かな大地のイル・ド・フランスです。また、フランスには北海道の様な広大な農地がいたるところにあるので、農業や酪農は国を代表する大きな産業になっていると実感します。そして、食料の自給率が高いのも頷けます。

た。

さて、チーズのお皿に話題を戻しましょう。私が選んだのは、上の写真のように時計の9時にあるやや黒っぽいチーズのブリー・ド・ムラン、時計回りにやぎのチーズ(クロタンタイプ)、トリプルクリームの白カビ、そしてブリー・ド・ナンジでした。どれもとてもおいしいチーズでした。フランスの各地を旅すると、ご当地のチーズに出会うだけでもわくわくしてきます。フランスにあと何回来られるのか分かりませんが、時間を自分で作って、全ての地域に行きたいという目標が、たった今生まれました。フランスの食文化だけでもきちんと理解するには、とても長い時間が必要だと思いました。


パリの西に位置するイル・ド・フランスは、チーズといえばブリー