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フランスのSIALには、オリーブオイルやアンチョビなどのイタリアの食品もあります。



10月24日(2006)、SIALの1番館に行きました。ここには、イタリア産の食品が出展されていました。5番館はイタリア産のチーズですが、こちらはオリーブオイルやパスタ、バルサミコ酢、オリーブ、コーヒー、ジャム、アンチョビなど瓶詰めに出来るものを中心に展示されています。

白地に赤と緑でITALIAの文字がデザインされたイタリアコーナー。遠くからでもすぐに分かります。

イタリアの農産物をもっと輸出しようと、国や地方行政が連携して力を入れているようです。州ごとに出展している場合もあります。こうした所は宣伝に余りお金を出せない小さな生産者や会社が集まっている場合が多いです。こうした生産者をサポートする行政はとても素晴らしいと思います。日本の行政もこういうことに予算をかけた方がいいと思います。日本には北海道など地方ほど、離農したりして荒れてしまった農地がたくさんあります。新しく農業をやろうと思っても、農作物の売り先までも自分で探さないといけないとなると、成り手が増えてこないと心配しています。でも、こうした行政のサポートがたくさんあれば、本当に美味しい農産物を作ろうという人が多くなり、食料自給率も上がると思います。
 
小さな生産者と出会えるこのようなブースはとても素晴らしいと思います。大量には輸入できない私達の様な輸入者にとっては良い取引先に出会えるのです。今回出ていたのは、カラブリア州、ラッツイオ州、プーリア州、ロンバルディア州、ベネト州、トスカーナ州などです。下の写真は、トスカーナ州の小さなオリーブオイル生産者の製品を集めて紹介していたブースです。イタリアじゅうのいろいろな産地のオリーブオイルを試してみましたが、やっぱり私達が好きな味のオリーブオイルは、このトスカーナ州やシチリア島、サルディーニャ島産などに絞られます。青い果実の様な若々しい香りが立つもので、すっきりとひんやりさわやかな味わいが好みです。どれも室温のオリーブオイルで試飲するのですが、粘性があるためなのか、酸度が高いからなのか、口に入れるとてんぷら油を飲んだ時のようにそのオリーブオイルが”ぬるい”感じがするような・”ぼやっ”とした味のオリーブオイルが時々見かけます。一方で、”すっきり・ひんやり”するオリーブオイルもあるのです。先の”ぼやっ”としたオリーブオイルはパンにつけて食べようと思わないので好きではありません。そうした意味でも値段は高いですが、ここトスカーナ州産のオリーブオイルは、若々しい青い香りとすっきりとした”ひんやり”する味わいでとても美味しかったです。

カメラを向けると笑顔のイタリア人の女性。一方フランスの人は余り笑顔がありません。

小さな生産者は下の様なブースになっていることが多いです。展示されているのが、オリーブオイル一つだけなのです。オリーブもジャムもパスタもなんでもありますというのは、自分で作っていない可能性が高いので避けて通ります。

シンプルなブース。飾り気の無いのが魅力です。

こうして今では数え切れないほどあるブースの中で、自分達が求める生産者を割りと簡単に見つけることが出来るようになりました。今回のSIALでは多くの収穫がありました。近いうちに輸入が実現すると思います。チーズはフランス、オリーブオイルはイタリアが素晴らしいです。


フランスのSIALには、イタリアの食品もたくさんあります。