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ランジス市場でフランス産の食品を扱う新しい取引先を訪問します。



10月19日(2006)、午前中にランジス市場のチーズ棟をいくつか見て回り、いろいろなチーズの仕入れの段取りを終えました。今回は、10月30日に札幌に着くチーズの一部をご紹介したいと思います。下の写真は、私達が予約をしたチーズです。木のパレットに載せてあります。マイケルさんがこれらを見て、さっそく納品書を作って渡してくれました。これらのチーズは来週の月曜日に確実に来ると思います。今からとても楽しみです。確定した全てのチーズの名前は、10月28日にHP上でお伝えできると思います。)

木のパレットに載せたチーズマーケットのためのチーズ。

では、上の写真の左上から見てみましょう。ふたが開いたダンボールに入っているのは、ライオールのフレッシュチーズです。これを使って芋とバターでよく混ぜると全体がよく伸びるアリゴと言うお料理が作れます。その右には、前回の初輸入で大人気だったハート型のヌーシャテルです。その下には、スイスのヴァシュランモンドール(ダニエル製)があります。このチーズも余り輸入できないチーズなので、いい機会でした。右下に見えるおっぱいの様な形のチーズは、トゥーピニエールです。このチーズも久しぶりの輸入になります。(注文しても来ないことが多いのです。)いい状態だったので思わず手が伸びました。手前の黒いのは、カブリ・フェルミエです。これも前回の輸入の時にあっという間に売り切れたチーズです。最後に黄色い包み紙のチーズが、イタリア産のトーマ・スペツィアータで、中身が柔らかいチーズでよく売れました。チーズの外皮には香辛料が付いています。

グリュイエールのアルパージュ。

そして、今回の目玉はグリュイエールのアルパージュというチーズです。私達もまだ食べたことがありませんが、偶然見つけました。何をもってあるパージュというのか確かなことは分かりませんが、標高がとても高い地域で放牧された牛のミルクで作るチーズのようです。海抜が違えば、気温や湿度も違うのでその土地に生える草花も違ってきます。それを餌として食べる牛のミルクの組成も違ってくるので、そのチーズの味も微妙に違うということなんだと思います。チーズマーケットで輸入しているレティヴァというスイスのチーズもアルパージュと書かれていますが、確かに濃厚な味わいです。(だからといって価格が2倍も違うようだと困りますが、・・・。)こうしたハードチーズは上の写真のように1ホールで40キロ近くあるので、このまま輸入しては美味しいうちに売るのも大変です。しかし、この取引先では、1/4の大きさで卸してくれるので助かっています。

大きなチーズを注文どおりにカットしてくれます。

早速係りの人が、カット室にチーズを運んで切ってくれました。90kg以上もあるエメンタールなども、輸出する直前にここでカットしてから飛行機に積み込まれています。

生徒や一般の観光客もランジス市場を訪れています。

私達が居た時に、どこかの高校生が団体で見学に来ました。ランジス市場は一般の人もツアーに参加するなどして、入ることが出来ます。また、レンタカーがあれば、7ユーロの入場料で誰でも入ることも出来ますし、買い物をすることも出来ます。(しかし、卸売り市場なので、最低数量は1ケースとかになるかもしれません。)一体どんなチーズが揃っているのかを見るだけでも来る価値はあると思うのが、ランジス市場なのです。今回もいい仕入れが出来たと思います。


ランジス市場でフランス産の食品を扱う新しい取引先を訪問します。