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モンドールになる牛乳を搾ります。(Doubs フランシュコンテ地方 ドゥー県)



9月16日(2006)の夕方にプーレさんのチーズ工場を再度訪ねました。搾乳の様子を見せてもらうためです。搾乳の作業は夕方6時半頃から始まります。それではその様子をご覧ください。

まず、プーレさんの息子のジャンさんが畜舎に入って、牛を搾乳室に追いやります。「アレアレー」と言っている様に聞こえます。下の写真の左側に搾乳室があります。要領が分かっている牛は、最初から搾入室の前でじっと待っています。そういう姿を見ると大きい体の牛ですが、かわいらしいなぁと感じます。

左の方向に搾入室があります。みな一斉に動き出しました。

下の写真が搾入室です。この右奥はその次の写真のようになっています。左の列と右の列にそれぞれ4頭ずつ入って、そこで立ち止まった状態で搾乳を始めます。

先頭にいるのは、要領のいい牛です。前からゲートが開くのを待っていました。

搾入室ではジョゼット母さんが牛を待っています。乳首を拭いてから、搾乳機を乳首に取り付けます。写真のように人間が立つ場所は一段低くなっているので、ちょうど牛の股下に手を入れての作業がし易くなっています。この時に牛の体調や体に傷がないかどうかなども確かめます。

ジョゼットさんが立っている床はタイル張りなので、水流による掃除が簡単に出来ます。

全ての牛が搾入室に入ると、ジャンさんも搾乳を手伝います。1回に8頭でかかった時間は、約10分。今晩は7回転の搾乳だったので、約1時間かかりました。

おとなしく搾乳が終わるのを待っている牛。搾乳中に餌を与える所もありますが、ここではじっとまっているだけです。

搾乳が終わると牛が動かないようにおろしていたバーをあげると牛は畜舎に歩いて帰ります。下の写真の牛は、私達がいるので少し緊張して前に進もうとしませんでした。

こちらの様子を覗っているかのような瞳です。大丈夫だよと目で合図します。

美奈子店長と私が搾入室から外に少し出ると、安心したのか歩き出しました。やぎを飼っているブーゴーさんの農場でも云われましたが、搾乳をする時には決まった人間だけがいる方が、動物が緊張しなくていいようです。

搾入室の入り口です。洗剤や消毒用の薬品などが置かれていました。

後片付けと掃除を済ますと、時計の針は8時を指していました。長い一日がこれでようやくおわりました。牛を育てるだけでも大変な仕事なのに、日中にチーズも作るプーレさん一家の仕事はさらに忙しいと思いました。でも、牛を飼ったりチーズを作るのが好きなんですね。夕食に誘ってくれましたが、私達もやや時差ぼけだったので今回はお断りをして車で10分ほどのホテルに帰りました。また会いに来たいと思います。


モンドールになる牛乳を搾ります。(Doubs フランシュコンテ地方 ドゥー県)